配偶者ビザ更新時の必要書類とポイント
配偶者ビザを取得して日本に滞在している方は、在留期間が満了する前にビザの更新手続きを行う必要があります。
しかし、具体的にどのようにして配偶者ビザの更新手続きを進めれば良いのでしょうか。
本記事では、配偶者ビザの更新手続きの方法、審査ポイント、必要書類について詳しく解説します。
配偶者ビザの更新期間について
配偶者ビザの更新は、有効期限が切れる3ヶ月前から申請が可能です。
更新手続きは早めに行うことをおススメしますが、申請が早すぎても受理されない場合があるため、注意が必要です。
逆に、ビザの有効期間が満了する直前に手続きを行った場合は、審査が遅れると在留資格が切れてしまうリスクもあります。
期限をしっかりと確認し、計画的に準備を進めましょう。
配偶者ビザの更新期間に関する具体的なスケジュールや手続きについても、事前に確認しておくことが大切です。
法務省の公式ウェブサイトや、入国管理局の窓口で詳しい情報を入手することができます。
配偶者ビザ更新時の審査ポイントとは?
➀婚姻生活の安定と継続
配偶者ビザの更新において最も重要視されるのは、婚姻生活が安定しているかどうかです。
具体的には、夫婦が一緒に住んでいるか、日常生活を共にしているかがチェックされます。
提出する書類には、同居している証明として公共料金の請求書や共同名義の賃貸契約書などが有効です。
さらに、定期的に旅行に行ったりイベントに参加したりしている場合は、その際の写真を提出することも、婚姻生活の継続性を証明する手段の一つとなります。
これらの書類や証拠を添付書類として提出することで、ビザの更新審査において有利にはたらきます。
②素行の良さ
申請者の素行も審査対象となります。
過去に犯罪歴がないことや、交通違反などのトラブルが少ないことなどが求められます。
また、社会での評判や、職場での評価も重要な要素となります。
定職についている場合は、その職場での評価書を提出することも、証明の手段の一つとなることがあります。
③安定した経済的基盤
経済的に安定しているかどうかも重要な審査ポイントです。
申請者または配偶者が安定した収入を得ていることを証明するために、納税証明書や給与明細を提出する必要があります。
また、経済的基盤の証明を強化するために、貯金が潤沢にある場合は預金通帳の写しや、不動産の所有を証明するために不動産登記簿を提出することも有効です。
これらの書類は、申請者が経済的に安定していることを裏付ける証拠となります。
④法的な義務の遵守(各種届出など)
結婚後の住所変更や出産などの法的な届出をきちんと行っているかも確認されます。
これには、住民票や出生届などの提出が含まれます。
法的な義務を怠ることなく遂行しているかがチェックされます。
定期的に行う必要がある届出や、更新時に提出すべき書類についても、事前に確認しておくことが重要です。
これにより、ビザ更新手続きをスムーズに進めることができます。
配偶者ビザの更新申請に必要な書類は?
配偶者ビザの更新には、以下の書類が必要です。
必要書類 | 詳細 | 有効期間 |
---|---|---|
在留期間更新許可申請書 | 法務省のウェブサイトからダウンロードし、必要事項を記入してください。 | – |
写真(縦4cm×横3cm) | 申請前3ヶ月以内に撮影されたもの。裏面に名前を書いて、申請書に貼付してください。 | 3ヶ月以内 |
パスポートと在留カード | 両方とも原本を持参し、コピーを提出することが必要です。 | – |
住民票(世帯全員の記載) | 市区町村役場で取得してください。最近3ヶ月以内に発行されたものが必要です。 | 3ヶ月以内 |
配偶者の戸籍謄本 | 結婚後の戸籍謄本を用意してください。発行後3ヶ月以内のものが必要です。 | 3ヶ月以内 |
納税証明書または課税証明書 | 配偶者又は申請人本人の所得及び納税状況も証明する書類が必要です。 | 1年間 |
雇用証明書または在職証明書 | 現在の勤務先から発行された証明書が必要です。勤務先の担当者に依頼してください。 | – |
家族関係を証明する書類 | 結婚証明書や出生証明書など、家族関係を証明するための書類を提出してください。 | – |
その他必要に応じた書類 | 審査の過程で追加書類が求められる場合があります。入国管理局からの指示に従って準備してください。 | – |
各書類は最新のものであり、不備がないように注意しましょう。
書類に不備があると申請が遅れるため、必要な書類を事前に確認し、漏れがないように準備しましょう。
特に、各種の証明書は最新のものであることが重要です。
これらの書類を早めに取得し、確認することで、更新手続きをスムーズに進めることができます。
審査期間はどのくらい?
配偶者ビザの更新申請を行う際の審査期間は、一般的に1ヶ月から3ヶ月程度です。
しかし、申請者の状況や提出書類の内容によっては、それ以上の時間がかかる場合もあります。
審査期間中は、入国管理局から追加書類の提出を求められることもあります。
そのため、審査がスムーズに進むよう、事前に必要な書類を全て揃え、漏れなく提出することが重要です。
また、審査期間中に何か不明点がある場合は、速やかに入国管理局に問い合わせることをおススメします。
審査が完了すると、結果が通知され、新しい在留カードの受け取りが可能になります。
配偶者ビザ更新申請が不許可になる原因
これまでの申請が無事に通ったからといって、配偶者ビザの更新を甘く見るのは危険です。
なぜなら、状況の変化などによって不許可になるリスクが残されているからです。
配偶者ビザの更新申請が不許可となる主な原因は以下の通りです。
➀夫婦が同居していない場合
夫婦が同居していることは、婚姻生活が実際に継続している証拠となります。
別居している場合は、相応の理由書を提出する必要があります。
例えば、仕事の都合や家族の事情など、合理的な理由を明示することが求められます。
②税金・年金・保険料などが未納の場合
住民税や所得税などの税金が完納されていない場合、ビザ更新が不許可となる可能性があります。
税金関係の未納は、経済的な安定性に対する疑念を引き起こすため、必ず納税証明書を提出し、完納していることを証明しましょう。
また、国民健康保険や国民年金の未納がある場合、特に差し押さえを受けている場合は、ビザ更新が不許可となる可能性が高まります。
保険料や年金の支払い状況を確認し、未納がないことを証明する書類を提出しましょう。
③定職がない場合・双方が無職の場合
申請者または配偶者のどちらか一方に定職があることが求められます。
定職がない場合は、生計を維持できるだけの他の収入源が必要です。
例えば、不動産収入や年金などの安定した収入がある場合は、その証明書を提出します。
また、申請者と配偶者の双方が無職である場合も、相応の合理的な理由書が必要です。
例えば、病気や一時的な失業などの理由を説明し、それを証明する書類を提出する必要があります。
④確定申告をしていない場合
収入があっても確定申告をしていない場合は、無職と同等に見なされる場合があります。
特に、勤務先以外の収入がある場合は必ず確定申告を行い、その証明書を提出しましょう。
⑤前回申請時から状況が変化している場合
前回までに配偶者ビザを申請した時の状況と変わっている場合、それを説明する必要があります。
例えば、住所の変更や収入状況の変化などがある場合、その理由と現状を明確にする書類を準備してください。
まとめ
この記事では、更新申請の際に必要な書類や審査のポイントについて詳しく解説しました。
配偶者ビザの更新申請は一見シンプルに見えて、実際には注意すべき点が多い手続きです。
そのため、数多くの書類と入念な準備が求められます。
更新申請を成功させるためには、これらのポイントをしっかりと押さえ、適切に対応することが重要です。
また、更新に一見不利になるような条件があったとしても、やり方によっては挽回できることがあります。
例えば、夫婦が同居していない場合や収入が不安定な場合でも、合理的な理由を立証することで更新が認められることがあります。
たとえ審査基準に該当しない点があったとしても、詳細な説明と証拠を用意すれば、不許可を回避できるかもしれません。
しっかりと準備を行い、矛盾や説明不足のない書類を提出することで、ビザの更新手続きをスムーズに進めましょう。
この記事が、配偶者ビザの更新申請を行う方々の一助となることを願っています。
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