【コラム】旅行業のM&A
(更新:2021年1月)
許認可の視点から「旅行業のM&A」についてお話しします。
旅行業の許可取得については、弊社専門ページをご参考いただければと思いますが、今日はここで、旅行業のM&Aについてお話しをしたいと思います。
許認可がかかわるM&Aはいろいろな問題が起こりがちです。
「売り手側」と「買い手側」のそれぞれの視点から、メリット、デメリット、注意点をまとめてみました
「売り手側」視点でのM&A
●メリット
・事業売却により資金調達が可能。
・リスク分散できる。
●デメリット
・コロナの影響を受け、売却希望額に至らない可能性が高い。
・既存従業員を解雇される可能性がある。
●注意点
・どのような条件で会社売却するのか、経営者は自分の中で優先順位を付ける必要がある。
「買い手側」視点でのM&A
●メリット
・旅行業取次管理者を新たに採用しなくてもいいケースがある。
・既存事業とのシナジー効果を期待できる。
・安く買収できる。
●デメリット
・買収資金の調達が必要。
・デュー・デリジェンス(買収調査)の費用がかかる。
・コロナの状況によって、先が読めない。
●注意点
・<法人商号、代表者、本店所在地、主たる営業所の名称・所在地、旅行業取次管理者選任>等に変更が生じる場合、30日以内に「管轄行政庁」及び「旅行業協会(加入している場合)」に提出する必要がある。
・取引額によって、行政機関を供託した営業保証金を追加する可能性がある。
以上、いかがでしょうか。
これからも、 旅行業に関するM&Aの様々な情報を共有してまいります。