輸出産品のHSコード確認方法
更新日:2024年12月19日
HSコードとは、輸出入する品目のための分類番号のことです。
上6桁は世界共通のコードであり、EPA利用時にはこの上6桁のコードを使用します。
H Sコードによって利用できる協定や適用規則が定められているため、
特定原産地証明書を取得する際は、正確にH Sコードを確認することが重要になります。
そこで今回は、HSコードの確認ポイントを紹介します。
<輸出産品のHSコード確認方法>
輸出産品のHSコードは、
- 輸出産品のHSコードを輸入国側に確認
- HSコードのバージョンを確認
- 原産地規則の確認
の手順で確認を行うとスムーズです。
1.輸出産品のHSコードを輸入国側に確認
EPAによる減税等の最終的な判断は、輸入国で行われます。政策の違いや税関担当者の判断によって、輸出国と輸入国でHSコードが異なる可能性があるため、まず、輸入国側の税関や企業にHSコードの確認をしましょう。
2.HSコードのバージョンを確認
各EPA協定は、採用しているバージョンが異なっています。
相手国側の税関に確認する際に、利用協定と輸出産品のHSコードバージョンが一致していることも確認する必要があります。以下の表から各EPA協定バージョンをご確認ください。
HS2002 | 日チリ | 日メキシコ | 日マレーシア | 日ブルネイ |
日フィリピン | ||||
HS2007 | 日スイス | 日ベトナム | 日インド | 日ペルー |
HS2012 | 日オーストラリア | 日モンゴル | ||
HS2017 | 日タイ | 日インドネシア | 日アセアン | |
HS2022 | RSEP |
3.原産地規則の確認
利用協定が決定した後に、原産地規則を確認します。
原産地規則には、CTCルール・VAルールの2つの規則があります。
CTCルールは原材料と輸出産品のHSコードの変化で原産性を判断するため、原材料HSコードの確認が必要です。しかし、原材料HSコードの確認も、ポイントを抑えれば正確に且つ時間を短縮して確認することが可能です。
弊社では、原材料HSコードの調査を行なっているだけでなく、確認方法のアドバイスも行なっています。
機械産品などの構成部品が多くHSコードに悩んでいる方や食品などのHSコード調査に苦戦している方は、ぜひ一度弊社に問合せください。
また、各原産地規則については、以下のページで詳しく解説しているので、是非ご覧ください。
HSコードでお悩みの方はご相談ください!
今回は、特定原産地証明書の取得で最も重要となるHSコードについて説明しました。
弊社では、初回の相談時に上記のポイントに加え、どの規則を利用することがお客様にとって最適なのかなど、お客様の状況に合わせたコンサルティングをしています。
弊社での主なサポート内容
- 特定原産地証明書取得に関する手続きの説明
- 品目別規則等の確認
- HSコードの調査
- 提出書類の作成
- 原産品判定依頼・特定原産地発給申請
EPAの利用は、貿易の大きなコスト削減に繋がります。
特定原産地証明書の取得を考えている方や困っている方は、下記フォームより、お気軽にご連絡ください。