信用購入あっせん業

信用購入あっせんとローン提携販売の違いは?クレジットについて解説

クレジットとは、消費者が商品やサービスを購入する際に、その代金を即時に支払わず、一定の期間にわたって分割で支払うことを可能にする仕組みです。
この仕組みには、割賦販売信用購入あっせん(斡旋)ローン提携販売などの形態があります。

クレジットの形態は、割賦販売法に基づいていくつかのカテゴリに分類されます。
この法律は、消費者保護の観点から、販売方法や契約内容に関する規制を設けています。
以下では、具体的な分類とその特徴について詳しく解説します。

➀割賦販売とは

割賦販売とは、販売会社が商品やサービスを提供する際に、その代金を分割払いで受け取る販売方法です。
代金の支払いが2ヶ月以上かつ3回以上に分割されることが一般的で、リボルビング払いも含まれます。
消費者と販売会社の間で「割賦販売契約」が結ばれ、消費者は販売会社に分割で支払いを行います。

②信用購入あっせんとは

信用購入あっせんとは、消費者が商品やサービスを購入する際に、クレジット会社が代わって代金を支払い、消費者はクレジット会社に2ヶ月を超える期間にわたり支払う仕組みです。
この場合、消費者と販売会社の間には「売買契約」、消費者とクレジット会社の間には「立替払契約」が結ばれます。

また、信用購入あっせん契約という場合には、消費者が商品やサービスを購入する際に、クレジット会社が代わりに代金を立て替え、その後消費者がクレジット会社に分割で返済する契約方式を指します。
この契約により、消費者は即時に商品やサービスを手に入れることができます。
 
信用購入あっせんには、個別方式包括方式があります。

個別信用購入あっせん契約(個別方式)

個別信用購入あっせん契約とは、特定の商品やサービスについて個別に契約を結ぶ形式です。
消費者は購入ごとに契約を結び、それに基づいて支払いを行います。

具体例
例えば、自動車を購入する際、クレジット会社が加盟店に代金を支払い、消費者が分割払いによって購入できるようにする契約のことをいいます。

包括信用購入あっせん契約(包括方式)

包括信用購入あっせんと契約とは、一定の期間内であれば複数の商品やサービスについて一括して契約を結ぶ形式です。
この形式では、消費者の信用情報が重視され、支払い能力に応じた利用限度額が設定されます。
包括信用購入あっせん業者は、主にクレジットカード発行業者のことを指します。

具体例
例えば、一年間の間に何度もクレジットを利用する消費者に対して、総額50万円までの利用限度額を設定し、その範囲内で複数の商品やサービスを購入できるようにする契約のことをいいます。

信用購入あっせん契約と信用情報との関係

信用購入あっせん契約を結ぶ際には、クレジット会社は消費者の支払い能力を調査する義務があります。
これは、消費者が多重債務に陥るのを防ぐためです。
この調査は「支払可能見込額調査」と呼ばれ、消費者が1年間に無理なく支払える額を算出します。
その結果、消費者の支払い能力を超える契約は原則として禁止されています。

③ローン提携販売とは

ローン提携販売とは、消費者が商品やサービスの代金を金融機関から借り入れ、分割で返済する形態です。
消費者は金融機関と「金銭消費貸借契約」を結び、販売会社はその債務を保証します。
ローン提携販売には、信販会社との提携による信販提携ローンが含まれます。
 
割賦販売法では、クレジットカードを用いた「包括方式のローン提携販売」が定義されています。
なお、この方式でも個別方式のものは「信用購入あっせん」に含まれます。

ローン提携販売の利用方法

消費者は商品を購入する際に、提携金融機関とローン契約を結び、そのローンを利用して代金を支払います。
この仕組みにより、高額な商品でも手軽に購入することができます。
 
例えば、ある消費者が家電製品を購入する際に、販売店が提携する金融機関からローンを利用する場合を考えます。
消費者は、販売店で商品を選び、ローン契約を結ぶことで、即座に商品を手に入れることができます。
総額10万円の家電を月々1万円ずつ10回払いで購入するといったことができるようになります。

信販提携ローンと非提携ローンの比較

信販提携ローンは、販売店と金融機関が提携して提供されるローンです。
これに対して、非提携ローンは消費者が自ら金融機関と直接契約を結ぶローンです。

信販提携ローンは手続きが簡便で、販売店がサポートするため利用しやすいと思われます。

非提携ローンは、消費者が自ら金融機関を選び、直接契約を結ぶ形式です。
この形式では、消費者は自由に金融機関を選ぶことができ、条件に応じた最適なローンを利用できます。
一方、手続きや審査が煩雑になる可能性があるため、利用には時間と労力がかかる可能性があります。

信販提携ローンのメリットとデメリット

信販提携ローンのメリットとしては、販売店のサポートが受けられるため、手続きがスムーズであることが挙げられます。
また、提携先の金融機関が信頼性のある場合、安心して利用できる点も魅力です。
一方で、提携先の金融機関に限られるため、選択肢が制約されというデメリットもあります。

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