【ものづくり補助金】採択事例紹介①
更新日:2023年11月6日
こんにちは。補助金担当の松崎です。
弊社では、これまで沢山の補助金申請をサポートしてきました。
今までサポートした補助金の申請件数は累計3000件以上!
弊社では豊富な経験を活かし、お客様の状況をヒアリングしながら、
補助金申請までのコンサルティングをしています。
今回は、弊社にて支援した『ものづくり補助金』の採択事例についてご紹介します。
事例①:EV車の部品製造に向けた加工機械の導入
基本情報
自動車部品メーカーであるS社は、他の鍛造業と異なり、製造から部品組立までを一貫して行っています。
①顧客と品質を第一に考えて培ってきた技術力、②高い品質管理能力・生産性、③豊富な活動実績を強みに、
難易度の高いものづくりに挑戦し続け、そのクオリティの高さから顧客満足度と評価が非常に高い企業です。
補助金申請の経緯
S社は自動車部品の製造販売を主軸としていましたが、製造している自動車部品はガソリン車用の部品がほとんどでした。しかし、地球温暖化対策および都市部の大気汚染対策として、世界各国では環境への負荷が少ないEV 車(電気自動車)のシェアが大幅に拡大してきており、2ガソリン車やディーゼル車を規制する動きが広がってきていました。
また、既存顧客である某大手自動車メーカーからも、EV 車に適応する自動車部品の製造をしてほしいとの要望があり、ますますEV 車用の自動車部品の製造事業への取り組みを強いられている状況でした。
しかし、電気モーターで走るEV 車の部品を製造するためには、ガソリン車の場合と比べて、より高度な製造技術が求められます。EV 車の部品を製造するには、高い加工性能を有する高速・高出力の加工機が不可欠でしたが、当時はガソリン車の部品を製造するための加工機しか所有しておらず、EV 車の部品製造事業を可能にする高性能加工機の導入が必要不可欠でした。
そのため、補助金を活用し、”高い加工性能を有する加工機”を導入することで、大幅な衰退が予想されるガソリン車の部品製造から、未だ日本では参入余地のあるEV 車の部品製造へとシフトすることとしたのです。
採択のポイント
S社の事業目的は主に2つです。
①EV車用の部品製造(新サービスの開発)
②高性能機器導入による作業時間の短縮(生産性の向上)
ものづくり補助金では、「中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行い、生産性を向上させるための設備投資等を支援します。」を事業の目的としています。
そのため、自社の強みや現状の課題、市場や顧客ニーズの動向を明確に示しつつ、その解決策・事業の方向性として、①で”革新的サービス開発”、②で”生産性の向上”を事業計画書で具体的かつ明確に示せたことが、
採択となった大きな要因であったと実感しています。
まとめ
今回のS社では、自社の現状から”やりたいサービス・事業”を考えるのではなく、市場や顧客のニーズに焦点をあてて”求められているサービス・事業”を考えていたことが非常に良かったと思います。審査官も、事業者やそのステイクホルダーのそういった事業へ真剣に向き合う気持ちや将来性を考慮したいと思って審査してくれているのかもしれません。
現在、S社は既にEV車用の部品製造事業を開始しており、顧客からの満足度や評価も高く、売上も堅調に伸びていっていると聞きました。これからも補助金を上手く活用してもらい、事業拡大や生産性向上に一緒に取り組んでいこうと思います。
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補助金の申請手続きは煩雑で、多くの書類や期限管理が必要です。
サポート行政書士法人では、豊富な経験と専門知識を持つ専門家がお客様の代わりに申請手続きを行います。
申請に必要な書類の作成や期限管理をサポートし、負担を最小限に抑えながら確実な補助金の受給を実現します。
また、他の事業系補助金の申請も手掛けているため、お客様のニーズに合わせて最適な補助金の組み合わせや提案も可能です。