事業再構築補助金の活用事例
更新日:2024年7月11日
事業再構築補助金の採択事例をご紹介
北海道帯広市を拠点に、宿泊業、飲食業を営む十勝シティデザイン株式会社は、コロナ禍での観光業、飲食業に対する事業回復を目指し、コワーキング事業の新分野展開をおこなう事業計画を作成しました。
課題・目標
ホテルとしての立地の良さ、中心市街地内の飲食店、商業施設や公共施設が徒歩圏内にあることが強みのシティホテルでしたが、コロナ禍による移動制限や自粛制限等により、宿泊観光業、飲食業は大きな打撃を受け、大きな売上幅の減少が生じました。
政府による観光戦略実行推進会議で、テレワークを行う「ワーケーション」や、東京一極集中を避ける為の「サテライトオフィス」を普及させる動きを鑑み、2019年より「ワーケーション型地域滞在」に関する事業に取り組んでいました。
以上を踏まえ、既存事業の強みである宿泊施設での飲食提供や、イベント開催を通じて培われた付加価値提供サービスとして、ワーケーション施設としての価値提供による利用者数の増加、法人需要の取り込みを目標と設定しました。
実施内容
既存宿泊施設に近接する別館施設として、首都圏企業等に向けたワーケーション滞在の新規獲得に特化した本ワーケーション施設を開業し、新分野展開による事業再構築を行う事としました。
具体的には、
①ワーケーション施設利用とホテル宿泊が一体となるサブスクリプション型法人向けサービスの提供
②企業従業員等の継続滞在を対象とするツアー事業や滞在コンシェルジュ事業など付加価値サービスの提供
③ECサービスによる飲食提供/製品・サービスの提供
④WEBサイトの構築
等の設備、工事の導入を実施しました。
期待される効果等について
ワーケーション施設として都市圏と都市圏の顧客獲得につながる事が予想され、宿泊数の増加につながります。
また、地域資源を活かした新規事業やプロジェクトの増加についても期待されます。
【参考】採択事例紹介(中小企業庁より)