割賦販売法って何?~「あと払い」を安心して使うためのルール~
投稿日:2025年4月25日
「分割払い」という言葉は聞いたことがあっても、詳しいルールまでは知らない──そんな方も多いでしょう。
割賦販売法は、こうした“あと払い”取引を安心・安全に使えるよう、事業者(お店など)と利用者(お客様)双方を守るための法律です。
この法律の目的
- 不公平な取引を防ぐ
分割払いの条件やカード情報の管理などをルール化し、「知らない間に高い手数料を取られていた」などを防ぎます。 - 利用者のトラブルを減らす
「返済が大変…」という借金トラブルや、カード番号流出による不正利用を防ぐ仕組みを定めています。 - お店の支援
特に小さなお店(中小商業者)が新しい支払い方法を導入しやすいよう、過度な負担をかけない運用を求めています。 - 経済を活性化
安心して買い物やサービス利用ができることで、商品や役務(サービス)の流れがスムーズになり、ひいては国全体の経済発展につながります。
まずは「あと払い」の種類をざっくり解説
法律上の定義に沿って、4つの代表的な取引パターンがあります。実際にはこれらが組み合わさる場合もありますが、「自社サービスはどれに当たるか?」を考えるヒントになります。
用語 | ざっくり意味 | 具体例イメージ |
割賦販売 | 商品やサービスの代金を「2か月以上」「3回以上」に分けて払う取引 | 家具を先に20%支払い、残りを3回に分けて払う |
ローン提携販売 | 販売店が提携する金融機関のローンを使い、返済保証も含めた販売 | 自動車ディーラーで信販会社のオートローンを利用 |
包括信用購入あっせん | 1枚のカードで何度でも分割払いができる仕組み | 「リボ払い」カードで家電を何度でも分割購入 |
個別信用購入あっせん | 1枚のカードで何度でも分割払いができる仕組み | 旅行代金をツアー申し込み時に3回払いで支払う契約 |
補足:「カード等」とは、クレジットカードだけでなく、記号や番号が刻印されたもの全般を指します。
事業者のみなさんが気をつけたいポイント
自分のサービスがどのパターンかを確認
「これはローン提携販売だ」「こちらは包括信用購入だ」という切り分けが大事。
つい「あと払い」とまとめがちですが、ルールは少しずつ違います。
契約内容をはっきり書面にする
分割回数や返済スケジュール、利息・手数料の計算方法などを、お客様にわかりやすく提示しましょう。
カード情報や個人情報の管理を徹底
情報流出リスクを減らすため、専門業者の意見を聞き社内ルールを整備しましょう。
「難しそう…」を「安心!」に変えるために
割賦販売法は、一見ややこしく感じられるかもしれません。しかし、
- ルールを守れば お客様からの信頼がアップし、トラブルも減ります。
- 小さなお店でも 適切なサポートを受けながら導入できるよう、法律は配慮しています。
弊社では
- 「自社はどの取引に当たるの?」
- 「個人情報をどう管理すれば安心?」
- 「申請手続きはどうすればいい?」
…といったご相談をワンストップで承ります。まずはお気軽にお問い合わせください。
(著者:徐)