「繊細さ」=「パワー」
投稿日:2023年8月10日
東(アズマ)です。
ピアノを弾いていても仕事をしていても、
「繊細さ」=「パワー」だなと思います。
ピアノについて、よくある誤解として、
「大きい音を出す時には強い力が必要で、
小さい音を出す時には弱い力で十分だ」というものがあります。
この認識は、間違っています。
野球の応援で使う、2本で1組のプラスチックのバットを想像してください。
バット同士でバンバン叩いて、大きな音を出して応援する、アレです。
想像できない人は、「野球 応援 プラスチック バット」とかで検索してみてください。
叩いたことのある人はわかりますが、結構大きな音が出ます。
割と適当に叩いても、喧しいです。
ここで想像してほしいのですが、
「2つのバットをぶつける際に、全くの無音にするにはどんな動きになるか」。
適当に近づけてぶつければ、適当に大きい音が出ます。
全く音を出さないためには、そおっと、「ピタッ」と接するように
くっつける必要があります。(もはや「ぶつける」という動きではないですね)
その時に、腕や肩には、力が入っていないでしょうか?
(いや、入っているでしょうね。)
ピアノを弾くときも同じで、
力を入れずに適当に引けば、
適当に大きい音が出ます。
「一番楽な状態で出る音」より、大きくしたり、小さくしたりするには、
パワーが必要となります。
そおっと繊細な音を出すには、パワーが必要なのです。
さて、仕事(特に人間関係)においても、
「繊細さ」=「パワー」です。
もちろん、グッと踏み込んでアクションを起こしたりするにも
パワーは必要になるのですが、
何の気なしに発する言葉や行動をコントロールして、
相手の求めている温度感・テンポ感・内容・言い方にするといった繊細さも
またパワーが必要になります。
ここでいうパワーとは、
今自分がもっとも「楽に」出せる言動から逸脱するための勇気や行動力のことです。
繊細さに「勇気や行動力」が必要というのも、しっくり来ないかも知れません。
しかし「相手の求めている言動にピタッと寄り添う」ことが、
「自然体の自分とは、異なる自分を出す」こと、
つまりは今の自分を変えることだと思えば、
勇気や行動力が必要なことがわかるのではないでしょうか。
「一番楽な状態で出る言動」よりも、一歩踏み込んだり、相手を気遣ったりするには、
パワーが必要となります。
仕事を進める上での「繊細な」コミュニケーションには、
やはりパワーが必要となるのです。
ここで考えられる戦略は主に3つです。
①「自然体の『私』で大丈夫な場所を見つける」
②「自然体の『私』で大丈夫なように、『私』自身を根本から変える」
③パワー!!!!
①は、仕事よりもむしろプライベートな場、友人関係等でよくあるでしょう。
②を行うには、やはりパワーが必要です。
③、パワーです。(結局②と合流しそうです)
つまり、仕事はパワーです。
実はピアノも同じ気がしていて、
①で済むのは身内での演奏くらいなもので、
大抵は②自分の感性を作り変えるくらいのパワーが必要なのかな、と。
つまり、人生=パワーというわけですね!