動物用医療機器の申請:動物用血圧計(どうぶつようけつあつけい)
投稿日:2025年4月24日
【例でわかる】動物用医療機器の申請:動物用血圧計(どうぶつようけつあつけい)
近年、動物の健康管理に対する関心が高まる中で、動物病院やトリミングサロンでも医療機器の導入が進んでいます。
その中でも注目されているのが、**「動物用血圧計」**です。
「この製品、ペットクリニックで使いたいけど申請が必要なの?」
「海外から輸入したいけど、通関で止められない?」
そんなお悩みに、動物用医療機器専門の行政書士チームがしっかりお応えします。
この記事では「動物用血圧計」を例に、必要な手続きとその流れをわかりやすくご紹介します。
- 動物用血圧計とは?
動物の血圧を非侵襲的に測定するための装置です。
人用とは異なり、動物の体格や心拍リズムに合わせた調整が求められるため、専用設計された製品が必要です。
まずは分類を確認!
項目 | 内容 |
一般的名称 | 動物用血圧計 |
定義 | 超音波や圧力センサーなどを用いて、動物の血圧を測定する装置 |
クラス分類 | 一般医療機器 |
対応法令 | 薬機法・動物用医療機器関連省令(農林水産省 管轄) |
販売ルート別:必要な手続き
◉ 日本国内で製造して販売する場合
担当 | 必要な手続き |
製造販売元 | 第三種動物用医療機器製造販売業の許可 |
製造工場 | 動物用医療機器製造業登録 |
卸・小売 | 手続き不要(ただし表示・広告規制あり) |
◉ 海外から輸入して日本で販売する場合
担当 | 必要な手続き |
輸入者 | 第三種動物用医療機器製造販売業の許可 |
海外メーカー | 外国製造業者登録(農林水産省) |
倉庫(国内) | 動物用医療機器製造業登録(包装・保管) |
卸・小売 | 手続き不要 |
ポイント:
いずれの場合でも、製造販売届出(届出番号取得)が必要です。
届出を行っていないと、輸入品は通関で止まり、販売は違法となります。
必要な書類と準備項目(一例)
- 製品の仕様書、回路図、使用方法のマニュアル
- 科学的な根拠資料(精度、安全性の試験)
- 日本語表示ラベル・取扱説明書
- 品質管理体制(GQP)および安全管理体制(GVP)に関する手順書
専門責任者も必要です!
役職 | 要件(一部) |
総括製造販売責任者 | 理系学歴+3年以上の医療機器関連業務経験者など |
品質保証責任者 | 品質管理経験3年以上が必要 |
安全管理責任者 | 安全管理経験望ましい(第3種では兼務可) |
よくあるご相談
- 「申請せずに個人で取り扱っても大丈夫?」
- 「海外のメーカーが英語マニュアルしか持っていない」
- 「申請前に検査レポートを準備する時間がない」
- 「とにかく何から始めればいいかわからない…」
こういったお悩みには、年間100件以上の動物用医療機器申請を手がけるサポート行政書士法人が対応可能です。
ご相談・申請サポートを承ります
- 初めての方向け「何が必要かチェック表」
- メーカーとのやりとり代行(翻訳・技術資料整備)
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