名取 正輝

ハンバーガー

先日のお盆休みの最終日お台場のクアアイナというハワイアンスタイルのハンバーガー屋さんに
行ってきました。現在、日本には15店舗を展開しており、
もともとは、1975年にハワイ・オワフ島の北西海岸にある街ハレイワに開店した
サンドイッチショップが元祖のようです。

アボカドチーズバーガーを注文しました。豪快でかなりのボリュームがあり食べにくそうでしたが、私はハンバーガーに少々こだわりがあり、こぼすこともなくキレイに食べきる自信がありました。

がしかし…。

アボカドがまるごとヌルリとすべり落ちていきました。

学生時代、ハンバーガーをいかに秀美に食すか!ということを考え日々技術の習得に明け暮れ、
埼玉で3指に入ると豪語していた私にとって今回の失態はとても屈辱的です。
やはり日本人には無理なのか、日本人の私ではここが限界なのかと嘆きました。

ハンバーガーは食べるのが難しいです。
しかし欧米系の人の食べ方はとてもきれいです。それでいて非常に美味しそうに食べます。
(ハンバーガーに限らず)

食べ物の口への運び方

口の動かし方

飲み込むタイミング

顔の表情

どれをとっても我々日本人のそれとは比較になりません。

美しく見える要因の一つとして骨格の違いが挙げられます。

特に鼻から口元にかけてのあのラインが食べ方を美しく見せるポイントの一つになります。
全体的に鼻が前に突出していて口が奥にあるような西洋人特有のかたちです。(唇も薄い)
口元が奥にあることで食べ物にかぶりつくという印象がぼけるのでキレイに見えるのだと思います。

一方、東洋人は全体的に口が前に出ているような顔のつくりをしています、これにより食べ物を頬張るときその瞬間が丸見えで、いかにも食べてますというようなインパクトの強いものになります。

そのためあまり美しくは見えないですね。

ここで模範的なハンバーガーの食べ方を紹介してみたいと思います。
(アメリカンスタイル)

①ハンバーガーを両手で持ち適度な圧力をかけバンズ(パン)を少し潰す
→これにより、パンと具材に密着度が生まれ、具がはみ出てしまうのを緩和できると同時に
 口に入りやすいサイズに整形
②肘を張り水平に保ったバーガーに向かい勢いよくかぶりつく
→おいしそうに見えるのを演出できる
③噛む瞬間のインパクトはスピーディーに、噛み切る瞬間はソフティーに
→余計な力がバーガーに加わらないことで、強い圧力により具材がはみ出てしまうことを
 防ぐ
④噛むストロークは滑らかに
→優雅さを演出

欧米の人はこのような高等技術を自然に身につけています。
つまりこれは教育や習慣によって身についた食べ方、食文化だと言えます。
素晴らしい!!

私がこれほど妙なこだわりを持ってしまったのには、ある出来事がきっかけとなっています。

当時私は5歳でしたが、マクドナルドで白人男性が半分紙にくるんだチーズバーガーを本当に奇麗に美味しそうに食べているのを見て衝撃を受けました。それまでフィレオフィッシュしか食べさせてもらえなかった私は母親に「アレが食べたい!」と思い切って言ってみました。
今思えば、あのときが生まれて初めての自己主張だったように思います。

そこから私のハンバーガー人生は幕を開け現在に至ります。

子供は大人のちょっとした行動、しぐさなどに非常に影響をうけます。
そして何気ない一言が後の人生を左右することにもなりかねません。

子供の前でのうかつな発言には気をつけなければならないと最近よく思います。

それはそうとその日の私の夕食はアボカドチーズバーガーセットから
⇒チーズバーガーセットになりました…。