名取 正輝

モチベーション調整

 『好事、魔多し』

私が最も好きで教訓にしている言葉です。
意味としては、うまく事が運びそうなことや、めでたいことなど
好い事には往々にしてそれを妨げる邪魔が入りやすい

というようなことです。

一見、悲観的で後ろ向きの言葉のようにも見受けられますが
やたら事がうまくいっているときや、非常に調子が良いときなど
私はこの言葉を思い出すことで
常にスタンダードな状態を保つよう心がけています。

こうすることで、『好事』の状態を意図的に解除し、この言葉の成立を回避しています。
この作業を怠るとやはり(私の場合かなりの確率で)『好事、魔多し』通りの災いが起き、撃沈します。

例えば、楽しみにしていた旅行の前日に急性胃腸炎で入院したり、
ある日無性にサイゼリアの看板メニュー「小エビのカクテルサラダ」が食べたくなり
その日、一日仕事など頑張って

さぁ食べるぞ!というときに限って
「申し訳ございません、本日は売り切れに…」
ということがよくあります。

そもそも幸福と不幸には一定のバランスがあります。
どちらか一方だけという訳にはいきません。
よく、嫌なことの後には良いことが待っているというようなことが言われますが
まさにその通りです。

つまり、逆に言えば幸福を得るためには、ある程度の不幸を受け入れなければなりません。
私は日頃小さな不幸であればできるだけ回避せずに受け入れることにしています。

敷居の段差で、足の指をぶつけ激痛をはしらせる、
携帯をトイレに落とすなど  (ただの注意力散漫ともいいますが…) 
そうすることで幸福への確率をあげています。

◎不幸……ポイントを貯める

◎幸福……ポイントを使う

というように考えて、嫌なことがあったときは
「よっしゃ、ポイント貯めた!」といって慰めてます。
ちなみに、度合い(大きさ)に応じてポイントの量は比例しますので、
すごく嫌なことは大量ポイントが貯まりますし、特典がつく場合もあります。

科学的根拠は全くありませんが、意外と理に適った法則だと個人的には思っています。
ただの自己満足の世界ですが、私はこれでモチベーション調整しております。