初めての経営理念
投稿日:2011年3月27日
3年間のサラリーマン生活を無事終えて、独立したのが、26歳のとき。
一人でコツコツするのが面白くなく、
27歳のときに、元同期の2人と有限会社を設立し、共同経営することにした。
当時300万円が最低資本金だったので、一人100万円ずつ平等に出資した。
「せっかくだから経営理念を作ろうか」
3人で共同経営するんだから、何か一緒に目指す目標を定めようと2人に持ちかけた。
「まず収入を増やしたい」
「もっと稼ぎたい」
20代半ばとしては、ごく普通の感覚だっただろうか、
経営理念は、「各自のポケットのお金を増やすこと」になってしまった。
このまま公開するのはどうか、ということになって、
表向きには「顧客第一」と書いて、額に飾った。
会社は思ったように顧客の支持を集められなかった。
吸収合併で規模は大きくなるものの、
収益は増えず、最終的には分裂することとなった。
お金でつながる関係の脆さを感じた。
「まずお金」と順番を間違えた自らの愚かさを恥じた。