鈴木 徹司

「褒めて育てる」の真偽

「褒めて育てる」ことの真偽について研究しています。
さまざまな経営者の本を読み、経営やコーチングの本を読破してみて、
ようやく全体像が掴めてきました。
一流の経営者は、部下を褒めて育てていないこと。
一流の経営者は、他人に褒められて成長してきた人は一人もいなくて、
厳しい環境で生き残ってきた結果、一流になりえたこと。
一部のコンサルタントは、褒めて育てられると主張していること。

「褒めて育てる」とは、
奇をてらったコンサルタントと
褒められたい側の甘えが相乗効果で生み出した幻想のようです。
数年後には、なくなっているように思います。

ただ、褒めることの効果を否定するわけではありません。

「褒める」ことは、育成には、効果を発揮しませんが、
現能力を引き出すことには効果的です。
褒められて嫌な人はいないので、いい意味で調子に乗って、
難しい課題もやり切れたりします。

逆に「叱る」ことは、萎縮させたりして、現能力を出す上では、マイナス効果がありますが、
反省を促し、育成には効果的です。

つまり、
褒めて、現能力を発揮させる(短期的効果)
叱って、育成する(中長期的効果)
というのが現実です。

短期的な効果を狙うのか、長期的な視点に立つのかが、
使い分けるポイントです。