名取 正輝

リーサルウエポンビザ


法人税減税の5%引き下げが決まりましたね。

現在日本の法人税実効税率は、世界トップクラスで40.69%。

ここから5%下げたとしてもまだまだ高いです。

このくらいでは日本企業の海外へ出て行ってしまうのを食い止める程でもないですし、いまひとつ効果があるか疑問です。


ただ、5%下げるだけでも、1兆5千億の財源が必要になりますからね。
えらいことですよ。企業は少し楽になる反面、個人はきついです。(特に高所得者)

法人でふと思いだいましたが、ここ最近、投資経営ビザの相談が多いです。

最近の雇用情勢もあり、「自分でやる」という流れがあるのかもしれません。

具体的な事業プランを持ち、純粋に起業したい方から日本に在留するための手段としてご相談いただくケースなど様々です。

日本で、仕事をするにも要件に満たない。また採用に至らない。

日本に親族もいない。

それでも日本で暮らしたい。

このような方にとって、投資経営ビザは最後の手段となります。

いわば奥の手、最終兵器です。

要件は500万円以上の出資があること。

極論ですが、資金的な要件を満たせばとれる可能性のあるビザだとも言えますし少なくとも、そう思われている方は多いです。

もちろん実際には、事業の実態性や経営権、資金の出所も非常に大きく影響しますので、資金だけでOKということはありません。

何とか日本に在留することだけが目的の方の場合は、今後のリスクもありますし、

安定性のあるビザとも言えないので、おすすめはできないですね。

問合せの段階でも、ビザの種類の中でも金銭面やリスク面において

ハードルの高いビザであり、それなりの覚悟が必要であるとお伝えしています。

法人税の引き下げの影響から、投資経営ビザの相談もこれまで以上に増えるかもしれません。

是非、起業の意識・覚悟を持った方のお手伝いをさせていただきたいですね。

そういう方とは事業計画の話をしていてもワクワクします。

投資経営ビザは申請は大変な反面、最も面白みを感じられるビザだと思います。