名取 正輝

境界

名取です。 先週末、最近改装されてきれいになった近くの図書館にいってきました。

さすがに改装されたばかりというだけあって、全てがピカピカで非常に気分がよかったです。

食料の保存方法の本をみたり、

絶滅危惧種図鑑(レッドリスト)を読んだり、

入管関係の本を読んだりでと、徐々に法律関係棚へシフトしていきました。

そこでふと目に付いたので「行政書士の仕事とは」(のような題名)を手に取り、改めて読んでみました。

それぞれの行政書士さんの、経緯や体験談がのっていました。

各専門分野に分かれて紹介されていましたが、

私としてはやはり入管関係が最も馴染みが深いので

共感できる部分が結構ありました。

A先生の事例を紹介します。

感じのよい依頼者に投資経営ビザの案件を受け、

書類の方も完成し申請間近になった頃、ビジネスパートナーの人から

「あの人は過去にオーバーステイしている」との報告を受けたということでした。

本人に確認したところ、事実を認め、内容も内容だったためこれ以上はお手伝いすることができないという旨を伝えたということです。

すると依頼者は「私のこのようなことは(オーバーステイ)、特別なことではないし、こんなことで依頼を断っていたら、あなたの仕事がなくなりますよ」と言われたようです。

A先生は、感覚の違いに驚きつつも、これ以上はヤバイと危険を感じ、やはり丁重にお断りしたようです。

踏み越えてはいけない一線てありますよね。

例えば、申請書に本人(依頼人)の署名欄がありますが、ここも我々が書こう思えば

簡単に書くことができてしまいます。

例えどんなに、お客さんからの急な依頼でも、例え申請日に間に合わないとしても

そこが踏み越えてはいけない一線だと感じています。

踏み越えた瞬間に、法律家として終わります。。。

たまに、忙しさに負われると、「申請に間に合わせないと!!」

書類を作ること、提出することを最重要視してしまい「法律家として」ということを忘れがちになってしまいます。

この休日で、法律家としての仕事をしなければと、再認識させられました。