立ちすくむ就活生
投稿日:2010年8月6日
今さらながら、会社説明会を開いたりしています。
新卒採用コンサルタントの人に聞くところによると、
新卒は応募者の1%が最低ラインだとのことです。
100人応募してもらって、一人選ぶ。
1000人応募してもらって、10人選ぶ。
これが最低ラインで、100人の応募に対して、数人を選ぶようでは、レベルが低くなってしまうというのです。
その言葉と学生の雰囲気には、かなりの温度差があります。
100人のなかで1位になるという競争は過酷です。
他人と同じように振舞っていたり、自分の良さに気付いて欲しいと密かに願っていても、まず1位にはなれません。
2人で熾烈なレギュラー争いしたとか、高校受験は3倍の高い競争率だったとか、
今まで体験してきた競争率数倍の競争とは全く異なります。
(このくらいの競争なら、真面目に取り組めば突破できる範囲です。)
1%に入るには、明確な差別化戦略が必要です。
100人のなかで、自分が一番だと主張しないと席は回ってきません。
「ありのままの自分を見て判断して欲しい」という雰囲気の学生を見かけますが、残念ながら勘違いしています。
そもそも、新卒はポテンシャル採用です。
その人に「可能性」を感じるから採用するのであって、開き直って「ありのままの自分」を出しても見向きもされません。
羊の群れのような学生たち。
荒野にぽつんと無防備に立ちすくんでいるように見えます。
どうアドバイスするべきか迷いますが、
まずは、どんな競争をしているのか、現状認識することからですかね。