格差の解消
投稿日:2008年5月17日
生活水準の格差を中心に、格差がさまざまな場面で見られるようになってきました。
週刊東洋経済でも、「子ども格差」を取り上げ、
親の生活水準の格差が、教育の格差を生み、
次世代の子どもの生活水準へと引き継がれることを指摘しています。
生まれた場所で、その後の人生が決まってしまうことは、
できる限り解消しなければならない問題ですが、
現代でも、見えにくい形で存続しています。
大人の格差が、子どもにも継承されていく。
格差を解消する取り組みは、少しずつでも始めなければなりません。
私は、正社員の人材紹介コンサルタントをしているので、
年間1000人を超える人の履歴書・職歴書を拝見します。
人に歴史あり、とは良く言ったもので、
職務内容、退職理由、自己アピール、勤続年数、空白期間、そして写真
その人の人柄が、書類から読み取れます。
どの人も一生懸命に生きてきたことが分かります。
そんな正社員の給与水準にも大きな格差があります。
20代で2倍、30代で3倍、40代で4倍
およそ、このくらいの年収格差があります。
なぜ、こんなに大きな格差があり、それが年齢とともに広がっていくのでしょうか。
いきつく答えは、「教育格差」です。
もちろん、学校教育や学歴のことではありません。
社会人となってからの職業教育です。
教育システムの整った会社では、
それぞれの年齢やポジションに応じた研修が用意されています。
また、配置転換されることで、上司や部下などの人間関係も変わり、
新たな仕事にチャレンジすることを当然のように求められます。
しかし、中小企業では、研修、配転も少なく、教育の場が限られてしまいます。
教育もOJTが中心の職務に直結することに偏り勝ちです。
その人が教育を受ける機会が多いかどうかが、教育格差です。
この格差の解消は難しいそうですが、方法はあります。
すべてのことを教育トレーニングと捉えることです。
例えば、
初めての業務を頼まれた→新規業務への対応能力を伸ばすトレーニング
仕事でミスをした→ミスを取り返すトレーニング
営業成績が良い→勝因分析のケーススタディ
上司に理解不能のことを指摘された→理解不能のまま持ち続けるトレーニング
人間関係がしっくりいかない→人間関係を整理するケーススタディ
上司に悪い報告をする→悪条件下におけるプレゼンのトレーニング
こんなことを日々、繰り返して、私は成長してきました。
気が向いたら、試してみてください。