価値観の相違の「解消」 ②
投稿日:2009年10月25日
「時間を守るのは常識ですよ」
と言うことも
「時間に遅れるなんて、ダメじゃないか」
と言うことも、間違った方法であると書きました。
自分の常識を相手に押し付けることも、
自分の価値観に合わない相手を批判することも、
問題の真の解決には結びつきません。
そもそも、あなたが求めるのは、
今の嫌な思いを解消することと
以後に同様のことが起こらないことです。
嫌な思いを解消するには、相手に謝ってもらうことも一つの方法ですが、
謝罪を求めて、反撃され、泥仕合になることもあります。
もっといい方法があります。
相手の価値観を認めること。
「ああ、そういう人なんだ。(悪い意味でなく)」
「それもありか~。」
自分の価値観以外の価値観が世の中にはたくさんあって、
自分の価値観もその一つに過ぎないこと。
その当たり前のことを思い出します。
怒っている自分が小さく見えます。
冷静に考えれば、どうでもいいような気もしてきます。
大げさに騒ぐほどのことではないと分かります。
この方法で、たいていの嫌な思いは解消します。
次に、以後に同様のことが起こらないようにすることです。
時間に遅れたりすると、
いくらかの実害もあるわけですから、
今後はできれば、避けたいわけです。
自分の価値観を主張することも、
相手の価値観を批判することもNGです。
そこでは、
自分の価値観に合わせてもらえるように、相手に依頼します。
「待つのが苦手なんで、時間通りに来てもらえないかな。」
「時間を守ってもらえるとありがたいんだけど…」
言われてみれば、普通のことです。
ちょっと気の遣う相手には、使っています。
親しくなると、使わなくなってしまい、
自分の価値観を押し付けたり、相手の価値観を批判したりするようになってしまいがちです。
価値観の解消には、「押し付け」でも「批判」でもなく、「依頼」です。
親しくなっても、「依頼」でいきましょう。