大学時代の転機(1)
投稿日:2008年6月8日
以前、子供時代の転機を書きました。
今日は、もうひとつの転機を紹介します。
私が21歳のときでした。
当時、名古屋大学の3回生で、バイオテクノロジーを学び、サークル活動で大学生活を満喫していました。
春に風邪を引いたのをキッカケに、入院することになりました。
病名は、慢性腎炎。
大学入学時に尿検査で引っかかっていましたが、それが悪化したものでした。
腎生検とその後のステロイド治療で夏休みに2ヶ月ほどの入院をしました。
自覚症状は全くないので、不思議な入院生活を送りました。
私の軽い気持ちとは裏腹に、主治医の見解は厳しいものでした。
「数年後には、人工透析になる可能性があります。」
「症状は良くなることはありません。」
「普通の仕事はできないので、座っていればいいだけの仕事を選びなさい。」
まさに、晴天の霹靂(へきれき)でした。
名古屋大学付属病院の屋上で、呆然とした時間を過ごし、
自分の人生がゆっくりと閉じていくのを感じました。
(つづく)