清水 侑

信用の条件

在宅勤務。

抗原検査キットの検査結果は陰性。鼻腔に綿棒を入れますが、くしゃみを我慢できない・・・。

さて、社内、社外で「信用されること」は重要です。

信用されれば、仕事は円滑に進み、敬意を払われ、他に紹介され、そして楽しく仕事ができます。

では、信用されるにはどうしたらいいか。

今回は、私の漫画遍歴から学んだことを共有します。

ちなみに、漫画だとバカにしてはもったいない。漫画にも学べることはたくさんあります。(昔お世話になった人は「人間は石ころからも学べる」と言ってました)

今回の漫画は「銀と金」。

「アカギ」「賭博黙示録カイジ」を書いた福本伸行氏の作品。
株の仕手戦や政治家との裏取引などの駆け引き、殺人鬼や復讐に身を委ねた男との命を懸けた死闘、ギャンブル勝負を描いた心躍る名作です。

「銀と金」から学んだ、信用されるために必要なもの。

それは「能力」と「誠実さ」です。

あるとき、主人公の「銀」という青年は、盲目男性の手を引き車道を渡る老人と出会います。

その老人、以前は相当な大物だったと感じさせる人物ですが、銀青年と話す中で、
「あの男性は目が見えない。なのに、なぜ私を信用して車道を渡れるか、わかるか?」
と問いかけます。

答えに窮する銀青年に、老人は続けます。

「人が人を信用するのは、能力と誠実さがあるからだ。」

「私は、目が見えるという、彼にはない能力がある。
それに、彼は、危害を加えられないという誠実さも私に感じている。」

「だから、彼は信用して私に手を引かれるんだよ。」

ここで、銀青年は信用の必要条件を学ぶのですが、読んだ当時、私も「そうか!」と合点がいったことを覚えています。

私たちの仕事も同じです。

社内、社外に信用されるには、
求められていることが可能であるという「能力」。その仕事に真摯に取り組む「誠実さ」。

どちらか片方だけでは足りず、その両方が必要ではないでしょうか。

ちなみに注意点は、
「誠実さ」は相手に嫌われないように要求を飲むことではなく、仕事や相手に真摯であるってことですね。

その姿勢が感じられれば、例えば利害が多少異なっても、相手は「この人は信用できる」と思ってくれるのではないかなと思います。