鈴木 徹司

ロストジェネレーション

鈴木です。

ロストジェネレーションとは、新卒での就職時期に、

企業の採用抑制によって、就職が厳しく、チャンスが少なかった世代です。

20代後半から30代後半にあたります。

世代間でのチャンスの不均衡は、政府も懸念しているものの、

ハローワークの若年者トライアル制度くらいしか、具体的な施策は実行されていません。

その世代に、チャンスを与え、戦力として活用していくことは、

私たち経営者の課題のひとつだと思っています。

この世代の特徴のひとつが、「早熟」という点にあります。

就職活動、その後の会社生活において、即戦力を求められたためか、

自分の流儀を持っていて、小さく完成している感があります。

これからの長い社会生活を考えると、やっていけるのか、少し不安になります。

企業が、この世代の採用に、二の足を踏むのも、この扱いにくさにあるように思います。

植物に例えて言えば、

本来、太い茎が伸びなければ、いけない時期に、

もう小さな実がなった、という感じでしょうか。

社会で長期に働いていくモチベーションを醸成し、

深い思考力、忍耐力など基礎的な対応力をつける時期に、

成果を求められて、それをある程度達成してきたということでしょう。

私は、少し前後してしまうものの、

やはり太い茎づくりからサポートしていきたいと思っています。