ロストジェネレーション
投稿日:2008年9月15日
ロストジェネレーションとは、新卒での就職時期に、
企業の採用抑制によって、就職が厳しく、チャンスが少なかった世代です。
20代後半から30代後半にあたります。
世代間でのチャンスの不均衡は、政府も懸念しているものの、
ハローワークの若年者トライアル制度くらいしか、具体的な施策は実行されていません。
その世代に、チャンスを与え、戦力として活用していくことは、
私たち経営者の課題のひとつだと思っています。
この世代の特徴のひとつが、「早熟」という点にあります。
就職活動、その後の会社生活において、即戦力を求められたためか、
自分の流儀を持っていて、小さく完成している感があります。
これからの長い社会生活を考えると、やっていけるのか、少し不安になります。
企業が、この世代の採用に、二の足を踏むのも、この扱いにくさにあるように思います。
植物に例えて言えば、
本来、太い茎が伸びなければ、いけない時期に、
もう小さな実がなった、という感じでしょうか。
社会で長期に働いていくモチベーションを醸成し、
深い思考力、忍耐力など基礎的な対応力をつける時期に、
成果を求められて、それをある程度達成してきたということでしょう。
私は、少し前後してしまうものの、
やはり太い茎づくりからサポートしていきたいと思っています。