鈴木 徹司

セグメントBで考える


月初に対策ミーティングをしています。

各自が前月の状況や対策についてまとめ、

それに対して、同席メンバーがアドバイスをしていきます。

 
ミーティングで状況説明をするときに、

ビジネス上では、意味のない話になることがあります。

 
「予算達成できなかった理由は何ですか?」

「問い合わせが少なかったからです」

 
これは、意味のない会話です。

 
予算達成できなかったことは、複合的な理由があり、

「問い合わせが少なかった」

「問い合わせを増やす手を打たなかった」

「顧客の事情で申請が来月以降にずれ込んだ」

「顧客とのスケジュール共有をしていなかった」

など、多くの要素が絡み合っていることが一般的です。

 
そのなかで、理由を説明するときには、

自分の努力でできたことに着目することが大切です。

 
自分の努力でできたことは、内部要因

自分の努力ではできなかったことは、外部要因です。

 
上記例で説明すると、

「問い合わせが少なかった」 →外部要因

「問い合わせを増やす手を打たなかった」 →内部要因

「顧客の事情で申請が来月以降にずれ込んだ」 →外部要因

「顧客とのスケジュール共有をしていなかった」 →内部要因

となります。

 
私たちの会社では、いろいろな状況で、

ABCのセグメント分けをします。

 
A:誰がやってもできるもの (外部要因)

B:やりかたによってはできたもの (内部要因

C:誰がやってもできないもの (外部要因)

 
課題を解決するときに、セグメントCの誰がやってもできなかったことを説明することは、

時間の無駄になってしまいます。

もう一度、内部要因を聞き出す必要があるからです。

 
常にセグメントBで考えることで、

ビジネスは、改善に向けて動き出すと考えています。