やる気の科学
投稿日:2010年3月14日
何かの本で読んだことがあるが、
作ったものを元に戻す作業を繰り返すと、
やる気も覇気もなくなるという。
戦時中、捕虜を管理するのに、
みんなで大きな穴を掘らせて、夕方にはそれを埋める。
これを繰り返して、反乱しない従順な捕虜に仕立て上げたという。
人間のやる気やモチベーションは、こんなにも脆い。
元々、人間はモチベーションに満ち溢れた生き物だと思う。
どの子供も、やりたいことがはっきりしていて、
それに取り組む執着力は大人の比でない。
いつの間に、やる気を引き出すっていうようなおかしな方法を用いないと、
できなくなってしまうのかを考えてみた。
<仮説>
やる気に満ちた幼児
↓
やる気を失わせる教育
↓
何事にもモチベーションの低い大人
モチベーションを上げないと、前向きに取り組めなくなってしまう。
では、やる気を失わせる教育とは何か?
それは、「いい子」を育てる教育ではないか。
例えば、夜寝る時間になると、どんなに盛り上がっていた遊びも片付けて寝なければならない。
「もう寝る時間なので、片付けて寝なさい」 「はい」
理想的に見える親子関係は、管理者と捕虜の関係に酷似していないか。
どんなに一所懸命に作っても、親の一声ですべて元に戻さなければならない。
自分の意思に関係なく、自分の努力は無になってしまう。
一所懸命に取り組めなくなるのは、自然の理だ。
まだまだ仮設の域を出ないものの、
私自身がたくさんの経験を積んで、
この教育手法を10年後に検証してみたい。
今の教育は大きな間違いをしているのではないかと感じている。