鈴木 徹司

意見を言うことと意見を押しつけることの境目


 
 
 
 
 



鈴木です。

ある業務を受任したとき、

A社員:「この案件は私が担当したいです」

管理職:「いや、これは、Bさんに担当してもらうよ」

 
このときのA社員の発言は、積極的な意見として受け止められ、

多くの会社で、プラスの言動とみなされます。

 
では、このようなやり取りになったとしたら、どうでしょう?

 
A社員:「この案件は私が担当したいです」

管理職:「いや、これは、Bさんに担当してもらうよ」

A社員:「担当案件を増やしたいので、自分が担当したいです」

管理職:「また、別の案件で担当してもらうよ」

A社員:「この案件を私が担当できない理由を説明してください」

管理職:「Bさんに経験を積ませたいから」

A社員:「いや、自分だって経験積みたいですし」

管理職:「・・・・」

 
A社員は、自分の意見を言っている、または議論しているという認識ですが、

管理職は、自分の判断を否定している、絡んでくるという感じに変わってきます。

 
このときのA社員の発言は、ビジネスパーソンとしてマイナスな言動として受け止められます。

 
誰が担当するかのような簡易な判断については、

議論したり、意見を何度も交わしたりしないで、

決定権者が即断していくのが慣例となっているからです。

 
意見を言うという一つの行動も、

複数回繰り返したり、時間をかけてしまうことで、マイナスな行動になってしまいます。