農業を守る vs 農家を守る
投稿日:2008年9月28日
日本の食糧自給率は40%
食料を輸入に頼っていることが、最近の食の安全の問題につながっています。
政府も、日本の農業を守れ!と色々な施策を講じていますが、
「農業を守る」と「農家を守る」は、異なる概念です。
農家に対する補助金や所得保障には、疑問です。
私は、農業を守ることには大賛成ですが、農家を守ることには反対です。
他の産業では、プレイヤー(従事者)がどんどん変わって、改革が進んでいくのに対し、
農家はほとんど変わりません。
やはり、毎年一定数が新規参入し、どんどん進歩させてもらう必要があります。
農業を食に関するものだといって、特別視する人もいますが、
医療も、教育も、安全も、インフラサービスも、どれもなくてはならない職業です。
特別視することは、農業の健全な発展を阻害する要因にさえなっています。
日本の狭い国土で、効率的に農作物を生産し、
安心な食料を安定的に供給してくれることを国民は望んでいます。
農家を特別なものとして、保護して欲しいとは思っていません。
農政が、国民の希望と違う方向へ行かないことを願っています。