会社批判の悪循環
投稿日:2008年10月18日
「ストレス発散に会社の悪口くらい言いますよ。」
と言われたのを覚えています。
「そうか…」
(まあ、いろいろ思うこともあるんだろう。)
私は、かなり批判や悪口には、耐性があるほうだと思っています。
基本的に皆に好かれようと思っているわけではなく、
厳しいことも言うのが役割なので、
ときに誹謗中傷されることも仕事のうちと割り切っています。
それゆえ、会社批判をしている人が目に付いても、特に注意することもなく、
まあ他人は他人、自分の役割をまっとうしようと気にかけてきませんでした。
その社員は、しばらくして辞めていきました。
当然といえば当然。
会社や同僚を批判することは、結局自分の居場所を奪うことに繋がります。
その場で同情したり、同調するふりはしていても、
大抵の人は、文句を言っている人自体の評価を下げます。
文句を言う人は集まってきても、まともな人には、相手にされにくくなります。
私が反省しているのは、その社員に、
会社批判するべきでない、とハッキリ伝えなかったこと。
私は、他人の批判も甘んじて受け入れたつもりでした。
聞き役に徹する上司を演じていました。
批判も受け入れる大きな器の人間でありたいと思っていました。
批判に対し、批判するべきでないと説明するのは、面倒でした。
でも、その考えが、その社員の悪循環を許しました。
自分が良かれと思ってしたことも、結局その人の役には立たない。
よくあることですが、毎回つらいことです。
小手先のことでは、人の役に立つなんて、全然できないと感じた経験でした。