全体最適のトレーニング
投稿日:2017年1月14日
全体最適の思考を社内でトレーニングしています。
いろんな事例で説明してきたなかで、
一番分かりやすい例ができました。
今年、福利厚生サービスを導入する際に、
全社員に2つのプラン(インセンティブプランと充実プラン)のどちらがいいか、
社内アンケートを実施しました。
Aさんは、インセンティブプランがいいと言います。
その理由は、自分にとって、モチベーションが上がるからです。
Bさんは、充実プランがいいと言います。
その理由は、若手の人も使いやすそうだからです。
※Bさんは若手でない。
Aさんの思考は、自己優先です。
自分の希望を優先して、発言しています。
Bさんの思考は、他者優先です。
他人の希望を考慮して、それを優先しています。
全体最適の思考では、上記の2つと異なり、
会社全体にとって、どちらを導入するのがいいのかで考えます。
そのときには、自分の希望や他者の希望は、重要な要素ではなく、
そのプランの導入は、会社の利益、社員の満足度、コスパ、その好循環にどのように作用し、どのような結果をもたらすのかを想像します。
そして、総合的に、かつ中長期的な視点で判断することになります。
発言を求められた時、
それは、自分の希望なのか、主観的な意見なのか、全体最適の案なのか、
何を求められているのかを感じ取る必要があります。
「こういう場合、どうすればいいのかな?」
「今するべきことは何かな?」
「どっちがいいと思う?」
という質問の場合は、全体最適の案を求めていることが多いのです。