清水 侑

言葉以外の微細なメッセージ



こんにちは。新宿オフィスの清水です。

この時期、自治体へ提出する「入札参加資格申請」の
仕事が佳境に入ったため、業務の大部分を占めています。

国内在留資格、海外ビザ、金融、建設、医療機器、
そして入札と、行政書士の仕事の幅は本当に広いと実感します。
さて、今回のテーマは、「言葉以外のメッセージ」です。

仕事では、相手の言葉以外のメッセージを感じ取ることが大切である。
良く聞くことです。

しかし思うに、言葉以外のメッセージの中でも、
「明らかなメッセージ」を感じることがあります。

例えば、デリカシーのない発言をしてしまい、
相手の声のトーンが低くなった。

話しかけた相手が去り際、
妙にうれしそうな表情をした。

このような「明らかなメッセージ」を受け取ることは、
ほとんどの方が、意識しないでもわかるために、
それはど重要なことではないように思います。

一方、「微細なメッセージ」は、隠すことが難しく、
誰でもわかるわけではないため、
感じ取ることの重要性は上がります。

先日、こんなことがありました。

ある顧客との面談。

感触は上々で、求められた見積書を渡し、
笑顔で別れました。

ところが、直後、所用で外に出た私は、
偶然その顧客とすれ違い、
笑顔で会釈を交わしたのですが、

一瞬、その顧客が私から目を離すのが早かったのです。

それは、気をつけてみなければわからない程度のわずかな違和感でした。

しかし、私は、「この顧客は、申込みをしないかもしれない」

という考えがよぎったのです。

折しも、多忙な年末年始。
その考えは日々の業務にかき消されたのですが、
結局、その顧客からの連絡や申込みは来なかったのです。

その顧客が発した微細なメッセージは、
当社への申込みに対する甘くない認識だったのでしょう。

気をつけなければわからない微細な
メッセージを、
相手の表情、仕草、行動から感じとる。

そのことの大切さを学ばせていただく出来事でした。