派遣切りの問題
投稿日:2009年1月29日
鈴木です。
東京の一人暮らしにも慣れてきて、マイペースに過ごしています。
通勤時間がほとんどない生活は快適です。
最近話題になっている「派遣切り」のことを考えてみました。
いろいろと騒がれている問題ですが、
問題の本質は、やむを得ず仕事がない状態を誰が負担するかという点です。
■会社負担・・・仕事がなくても、雇い続ける。
■行政負担・・・セフティーネットで失業者を支える。
※失業給付は、会社と個人が負担した保険料が充てられていて、
元をただせば、会社と個人負担。
■個人(または家族)負担・・・会社から放り出されて、セフティーネットもない。
誰が、どのくらいの負担をするか、という国民的合意が必要です。
派遣社員以外の仕事で、どこが主に負担しているかを見てみます。
●正社員・・・会社負担、行政負担
●パート、アルバイト・・・個人負担
●自営業者・・・個人負担
こうみると、派遣社員という新しい働き方を正社員のグループに入れるのか、
パート、アルバイト、自営業者のグループに入れるのかという問題です。
派遣労働者側は、正社員に準ずるものとして、考えてきて、
会社側は、非正規社員として、雇用の調整弁として考えてきました。
この両者の思いの違いをどちらに統一するのかが問われています。