鈴木 徹司

中学生のやる気

鈴木です。

中3になった長女の話です。

教科の担当教師が公表される時期で、

国語の担当教師は、20代女性、30代男性、60代女性の3名のうちの誰かになるということで、

クラスメートのなかで話題になっていたという。

 
第一希望は、ほとんど怒らない20代女性教師で、

せめて30代男性教師ということだったが、

結果は、今年から転任してきた非常勤講師の60代女性教師となった。

厳しそうだと、ガッカリしているクラスメートたち。

 
1回目の年配女性教師の国語の授業が始まって、雰囲気ががらりと変わったという。

普段の授業では寝ている人も、下を向いて手遊びしている人も

前を向いて、授業に集中しだした。

 
まず、先生は成績の付け方を説明したという。

「テストで高い点数を取る人も、低い点数を取る人もいるが、

誰一人として寝たりすることなく、授業は全員がこ~んなまじめに聞いている。」

 
「成績は点数ではつけない。点数が高くても低くても、“直し”をちゃんとしたかでつける。」

 
見た目も地味で、冗談もまったく言わない教師が、

中学生の信任を得たという。

 
長女がひとしきり説明してから、改めて感心して、独り言のように呟いた。

「みんな国語の成績が伸びそうやな~」