「まさか」
投稿日:2009年12月12日
「ニュースでは知っていたものの、まさか自分がこうなるとは…」
思わぬ災難が、自分の身に降りかかったことを嘆いていた。
しかし、これは本当に「まさか」の事態なのか?
同様の立場の人が失業している実態を知っていた。
派遣は、不安定な派遣契約の元に成立していることも明らか。
周りの人からも、その不安定さの指摘されたことがあるはず。
それでも、本人は「まさか」と思ってしまう。
自分の人生を、根拠もなく楽観的に捉え、
それをプラス思考と勘違いする。
楽観的な見通しが、当然のように崩れると、
反動して、極度に悲観的になる。
これでは、自分のビジョンもなく、
社会の情勢にただ振り回される人生になってしまう。
人生には、病気、離別、失業、貧困とさまざまな困難がある。
家族も、友人も、周りの人も
無責任に「何とかなるよ」なんて言わないでやって欲しい。
問題を先延ばしして、その場を明るくすることを目指さないで欲しい。
そのときは厳しいようでも、
「何とかするのは自分だよ」
と伝えるのが、優しさだと思う。