「言い訳」の意味
投稿日:2009年2月28日
逆に言い訳されたとき、ムカッとしたこともありますよね。
失敗した本人は、理由の説明と思っているのに、
受け取る側は、言い訳と感じて、不快な思いをする。
繰り返される日常の光景です。
なぜこんなことになるのかを考えてみました。
例えば、上司への報告書の提出が遅れた場合。
・直前に電話が掛かってきたから。
・他の業務で忙しかったから。
・うっかり忘れていたから。
・期日管理ができていなかったから。
さまざまな遅れた理由が挙げられます。
このなかで、どれが言い訳ととられ、相手に不快な思いを与えるのでしょうか。
「なぜ遅れたのですか?」
↓
「すみません。直前に大事な電話が掛かってきまして、その対応に追われていました。」
「なぜ遅れたのですか?」
↓
「すみません。急ぎの仕事が多くて、手が回りませんでした」
どちらも「言い訳」とされる可能性が高い理由説明です。
言い訳でムカッとくるのは、今でも不快な思いをしているのに、
それがこれからも繰り返されることが予想されるからです。
直前に電話が掛かってきたことを理由にする限り、
今後も直前に電話が掛かれば、遅れることを意味します。
急ぎの仕事が多いことを理由にする限り、
また急ぎの仕事が多いときには、報告が遅れることを意味します。
それが、分かるので、これからもさらに起こる不快な思いに、腹が立つ訳です。
「なぜ遅れたのですか?」
↓
「すみません。うっかり忘れていました。」
「なぜ遅れたのですか?」
↓
「すみません。期日管理ができていませんでした。」
このふたつは、「言い訳」ととられにくいケースです。
もちろん、今後の対策は強く求められますが。
自分が修正できるところに理由を見出しているので、
自分が修正すれば、同じミスを繰り返さないからです。
忘れないように工夫すれば、同じミスはなくなります。
うまく期日管理すれば、遅れなくなります。
これからは不快な思いをすることがなくなると思えるからこそ、
その理由を受け入れることができるのです。
「言い訳するな」っていう意味は、
そのまま「理由を説明するな」っていう意味ではないんです。
「自分以外のこと理由にするな」っていう意味なんです。
失敗したときには、他人や状況のせいにするのではなく、
自分が唯一変えられる「自分」のせいにして、
それ以上、相手に不快な思いをさせたくないものですね。