鈴木 徹司

他人からのアドバイス

「契約するときは、ちゃんと契約書を確認しないとあかんやん。」

「いや、ちゃうねん、そもそも契約書をちゃんと見せてもらってないねん。」

アドバイスに対して、その前提条件が違うことを説明します。

「出張の予定が決まったら、すぐにチケット手配しとかんと。」

「いや、急遽決まった出張やってん。」

アドバイスに対して、誤解している部分を説明します。

より的確なアドバイスを求めているのか、

アドバイスを批判と捉えて、言い訳しているのか、

事実誤認や誤解にばかり気を取られ、

アドバイス → 事実説明 → アドバイス → 誤解解消

  → アドバイス → 経緯詳細説明 → ・・・


不毛な会話が続くことがあります。

他人は、当人のことをすべて知ってるわけでもないし、事の経緯もよく分からないので、

そのアドバイスには、的外れな部分も含まれます。

そのアドバイスのどこに着目するかで、その人の成長が決まります。

「契約するときは、ちゃんと契約書を確認しないとあかんやん。」というアドバイスに対して、

契約書を見せてもらったはず、というアドバイザーの誤解に、

そこが違うと説明する人。


契約書を見せてもらったかどうかに関わらず、

契約をきっちり確認するべきというアドバイスの本質を理解しようとする人。


その差はどんどん開いていきます。

他人のアドバイスは、そもそも100点満点な訳がありません。

少しでも自分に取り入れる部分がないかと探す姿勢が大切です。