鈴木 徹司

「自分なりにやりました」

この言葉への評価は分かれます。

ひとつは、
「自分なりに努力して、頑張ったんだね。それでダメなら仕方がないよ。」
言った当人が期待しているレスポンスです。

もうひとつは、
「自分なりってどういうこと? 我流で通して、終わりってこと???」

私の考えは、後者です。

~自分なりにやりました~

この言葉は、学生やアマチュアにふさわしく、
ミッション(役割)を担うプロの言葉ではありません。

学生時代に許されていたこの言葉を社会人になっても、
使い続けていることに問題があるように思います。

どこかで、プロ意識を醸成しなければなりません。

与えられたミッションが、自分の知識や経験を総動員しても、
達成が難しいことがあります。

そのとき、他人の意見を取り入れ、他人のサポートを得てでも乗り越え、
何としてでも達成しようとすることは、プロの責務です。

自分なりに考えて、その範囲の中でベストを尽くすことだけでは、努力不足です。

自己満足では、仕事になりません。
他人を満足させてこそ、プロです。