学歴の重要性の低下
投稿日:2013年9月16日
学歴の重要性が、年々低下していっています。
私が、社会人になった20年前くらいは、どの大学卒業かとか、よく話題になりましたし、
有名大学でないと入社できない企業がたくさんありました。
社内にも学閥とかがあり、昇進のためには、いい大学出身でないと難しい面もありました。
20年前当時と現在では、隔世の感があります。
企業の採用活動において、学校名を中心に行うことはほとんどなくなりました。
入社してからも、昇進に大学名が関与しているって話は全く聞きません。
なぜ、そもそも学歴が採用で重視されたかというと、
昔は、大量一括採用のため、一人ひとりの人間性を判断する時間が取れず、
まあ有名大学を卒業しているんだから、まずまずの人間なんだろうと見当をつけて、
適当に採用していたからです。
入社してから社内選抜して、幹部となる優秀な人材を絞り込んでいきました。
現在においては、どの企業もそんな採用はせず、
一人を採用するにも、幾度も面接を繰り返すような厳選採用をしています。
考えてみれば、人間性で採否を判断するのは、至極当然で、
しっかり選べる時間があるなら、
誰だって、一緒に仕事をする人を学歴中心に選んだりしません。
一方、子どもの教育においては、相変わらず、学歴重視が続いています。
<いい大学に入れば、いい会社に入れて、いい暮らしができる>
という勝利の方程式は、親世代には、いまだ盲目的に信じられています。
自分の成功体験を子どもに伝えることは、一般的には悪くないのですが、
学歴の重要性については、時代が違うため、逆効果になります。
将来、有名大学を卒業したのに、就職がうまくいかないという例が頻発するでしょう。
その予兆は、すでに出ていて、コミュニケーション能力や協調性のない若者が、
就職できなかったり、就職しても会社にうまく適応できなかったりして、
社会人へのステップで苦労しています。
<いい大学に入れば、いい会社に入れて、いい暮らしができる>
と子どもに伝えて来た親は、苦労する子ども達に将来懺悔しなければならないでしょう。
子どもにいい暮らしをさせたいのであれば、こんなメッセージがいいように思います。
<自分を磨いて、人の役に立つようになると、いい暮らしができる>