鈴木 徹司

子ども達にはポジティブな言葉を伝えたい


先日、中学生インターンを1週間受け入れました。

中2の女子2名が、私の目の前のデスクで、軽作業をしたり、翻訳をしたりと働いてくれました。

彼女達が、最も驚いたのが仕事を楽しんでいる社員の姿でした。

「仕事とは何か?」という聞き取りを社員にしていくなかで、

「やりがい」「責任感」「挑戦」という言葉に触れ、

「もっとイヤイヤ仕事しているのかと思っていました」と率直な感想を教えてくれました。

 
社会に出るまでに、子ども達はたくさんのネガティブな言葉を聞くことになります。

「社会は厳しい」

「仕事は辛い」

「職場の人にいじめられる」

「嫌がらせがある」

「セクハラが横行している」

「ブラック企業に入ったら大変だ」

「使い捨てにされる」

「今の若い人はかわいそう」

などなど、枚挙にいとまがありません。

 
社会に出るときに、すでに社会や会社への不信感を持ってしまっています。

ネガティブな先入観を持った人を前向きに導くことは難しく、

少しでも苦難に遭うと、たちまち、やっぱりそうかとネガティブな気持ちを強めてしまいます。

若い人にネガティブスパイラルが起こってしまうのは、本当に悲しいことです。

 
まずは、大人が子ども達に対して、ポジティブな言葉を伝えていきたいものです。

「会社は新人を温かく迎えてくれる」

「仕事は楽しめる」

「職場の人は仲間」

「嫌がらせする人は、ごく一部で、ほとんどがいい人」

「分からなくても、ちゃんと教えてもらえる」

「チャンスはどんどん巡ってくる」

「失敗しても大丈夫」

「今の若い人はいい教育を受けてきていて、これからの時代を作れる」

 
社会をポジティブに受け止めてこそ、

子ども達は、人生を前向きに歩むことができると思うのです。