「どんな風に社会が見えていますか?」
投稿日:2013年4月13日
先週の会社説明会で、興味深い質問を受けました。
私たちの時代は、こんな本質を突く質問はなかったです。
休みとか、給料とか条件的なものばかり話題に上ったものです。
何を目指しているかとか、会社のビジョンとかよりも、
まず、現状をどのように認識しているのかという会社の「原点」を理解しようとする。
最近の学生の感性は、鋭いですね。ビックリしました。
ゆとり世代は、悪く言われる論調が多いですが、
私は、創造的で感性が豊かな世代だと捉えています。
どう生かすかは、私たち世代の役割です。
さて、質問の回答です。
私は、今の日本社会を
「先人たちの想いが幾重にも重なった壮大な作品」だと思っています。
行政書士は、行政と国民をつなぐ役割ですから、
さまざまな制度や仕組みを把握しておく必要があります。
そこで見つけられるのは、制度の隅々にまで詰まった理念や想いです。
もちろん、縦割りで不整合だったり、現在にマッチしなくなった制度もありますが、
そこに流れる想いを感じると、自然と感謝の気持ちが湧いてきます。
「社会が間違ってる」「制度がおかしい」「誰々が悪い」
というのも社会の見方のひとつですが、私の見方はその対極にあります。
対立ではなく、協働。
勝ち負けではなく、ウインウイン。
どちらが正しいではなく、どちらも正しい。
今、私はこの壮大な作品の中で生きていることに感謝しています。
そして、その作品をさらに素晴らしいものにして、後世に残す一役を担っています。