鈴木 徹司

変えられるのは、自分


「モチベーション自己革命」(小笹芳央著)によると、

自分の力で変えられるものと変えられないものがあり、

変えられるのは、自分、思考、行動、未来

変えられないものは、他人、感情、生理反応、過去

だという。なるほどなるほど。

 

部下が自分の限界を決めてしまい、次のチャレンジをしようとしないとき。

「こりゃ、できそうにない」と諦めてしまう気持ちを前向きにもっていくことは、

変えられない代表的な例になる。

他人のことであり、かつ感情的なことなので、2重に難しい。

 

業務管理がきちんとできない社員に、適正な管理をさせたいときも、

「面倒だから後回しにしよう」とか、「この人は苦手だな~」とか

他人の感情が問題の本質になっている場合が多い。

この場合も、そんな感情を「よし、やろう」と変えることは容易でない。

 

変えられないことに注力し、変えられなかった結果に向き合わなければいけないことは、

変えようとする人にとって、大きなストレスになる。

 

じゃあ、何が変えられるのか?

変えられるものを組み合わせると、

「自分」の「思考」

「自分」の「行動」

それも、「未来」の自分の思考や行動ということになる。

今後、自分がどんなふうに考えて、どう行動するのかだ。

 

チャレンジを諦めてしまう人には、

諦めなくてすむように、その人が達成可能であることを客観的に説明する

同じような状況でも、諦めなかった人の前例を示す

諦めてしまうことのデメリットを教える

諦めずに、達成した場合のビジョンを一緒に共有する

 

適正な業務管理ができない人には、

適正にしていないことが、本人のストレスになっていることを教える

後回しにすることが悪循環を生んでいることを説明する

周りの人や顧客を悲しませている現状を実感できる場を作る

 

他人を成長させようと思って、他人の思考や感情をコントロールしようとしてはいけない。

これからの自分の思考や行動で、他人に好影響を与えるような人になっていきたい。