負け方
投稿日:2009年5月31日
子供たちとの今の流行は「足し算カードゲーム」です。
5歳の下の娘は、顔を見るたびに「足し算、やろ!」としぶとく誘ってきます。
子供にとっても、勝負事は一大事です。
毎回、勝った、負けた、で大騒ぎしています。
このゲームを通して、教えているのは、「負け方」です。
少し前、「勝ち組」、「負け組」という言葉が流行りましたが、
実際の人生では、勝ちっぱなしの勝ち組も、負けっぱなしの負け組もありません。
みんな勝ったり、負けたりで、そのバランスが少しどちらかに傾いているという感じです。
どういう負け方をするのかは、その人の人生の豊かさに大きく影響しているように思っています。
勝つことに全力を尽くすこと。
それでも負けた時には、負けを潔く認めて、次に生かすこと。
この両立が難しい。
子供を見ていると、人間の本来の特性が見受けられます。
全力で頑張ったときには、負けを認められずに勝敗なしにもっていこうとする。
負けそうな勝負には、初めから参加しない。
とりあえず参加して、勝ちそうになってから本気になる。
きっと子供は皆負けず嫌いなんでしょう。
でも、それでは精神的に成長しにくくなります。
何かを成し遂げた人は、数え切れないくらいの失敗を繰り返し、
それをバネに成功しています。
先人の教えをヒントに、自ら学びながら、子供に教えています。