Die with Zero
投稿日:2025年4月30日
こんにちは。新宿本社所属の山田です。
最近評判の書籍「Die with Zero」を読みました。
お金に対する考え方が変わりました。自身も周りの友人も40代になり、多くが「とにかく貯金」「万が一に備える」といった感覚でお金を扱っている人が多いのですが、この本を通して「今しかできない経験にこそ価値がある」という考え方に深く共感しました。
最近、特に若い人たちのお金の使い方を見ていて思うのは、「自分でお金を使っている」というよりも「お金に使われている」ように感じることが多いということ。SNSやネット広告に影響されて、必要かどうか分からないものを衝動的に買ってしまう。誰かと同じものを持っていないと不安になる。そんな風景を見るたびに、「そのお金、本当に自分の意思で使ってる?」と問いかけたくなります。
もちろん、欲しいものを買うのは悪いことじゃないと思います。でも、それが「誰かの目」や「一時の気分」に左右された結果なら、後から空しさだけが残ってしまうこともあるのでは?と思います。
もちろん自分も昔はそうでした。流行りのものを次々に買っては使わなくなるの繰り返し。
「Die with Zero」が教えてくれたのは、「お金は経験に変えてこそ意味がある」ということ。特に印象に残っているのは、人生には“最適な経験のタイミング”があるという話。若いうちは体力を使った冒険や挑戦、中年期は家族との時間、老年期は心の充足——その時々でしか味わえない経験があります。だからこそ、お金はその経験のために使うべきだと「Die with Zero」の著者は主張しています。
自分のお金の使い方に「意図」を持つことがとても大切です。たとえば、家族との旅行や友人との食事、趣味のレッスンなど、心が動く体験には惜しまず使うようにする。もちろん無駄遣いは避けたいけれど、「これが自分の人生を豊かにしている」と感じられる使い方なら、金額の大小は関係ないと思うようになりました。
そしてその体験を家族や友人にシェアして共有していくことで、それが何倍にもなって人生が豊かになるというのがこの本の結論でした。
最近は子どもたちにも「お金はただ貯めるためのものじゃないよ」と話すようになりました。小さな額でも、自分の意思で「何に使うか」「何を得たいか」を考えてみる。そんな習慣が、将来きっと大きな差になると信じています。
「今この瞬間を大切にする」。言葉にすると当たり前のようだけど、日々の忙しさや不安で、つい忘れてしまいがちなことでもあるなと思います。人生の終わりに通帳の残高がいくらあっても、それが幸せを保証してくれるわけではない。むしろ「使い切った」「やり切った」と思える人生のほうが、よっぽど満たされている気がします。
これからも「お金を使うこと=自分の人生を豊かにすること」と考えながら、納得のいく時間を積み重ねていきたいと思いました。