当社で味わえる3つの実感

“共感コンサルティング”とは

更新日:2023年1月13日


共感コンサルティングとは、
顧客の気持ちや悩みをしっかり理解し、その人に本当に必要な対応を行う、
当社ならではのコンサルティングです。

「共感コンサルティング」について、
よりイメージしてもらいやすいように、あるエピソードを紹介します。

オフィスに日本人の妊婦が相談にやって来ました。
中国男性と国際結婚したものの、中国から旦那さんを日本に呼べないという悩みでした。
通常は、国際結婚すると、外国人の夫は、「配偶者ビザ」という在留資格で、日本に長期滞在できます。
ただ、配偶者ビザを取得するには、「生活が成り立つこと」という要件があります。
今回のケースでは、女性は妊娠中のため、無職であり、
中国人の夫は、現在中国で働いているため、日本には職がありません。

つまり、日本では、2人とも無職になるため、ビザが許可されないという状況でした。

本人が自分で申請し、不許可になり、
行政書士や弁護士に依頼して、さらに2回不許可になり、
もうどの事務所も引き受けてくれないという状況で、
絶望して、涙を流しながらこれまでの経緯を話してくれました。

相談中、女性は、「もう無理なんですよね?」と何度も繰り返します。
本当は、許可を受けたいが、これ以上、不許可で傷つくのは辛いので、
自ら諦めようとしながら、諦めきれないという感じでした。

出産後に定職に就いてから、夫を日本に呼ぶというのがいいとアドバイスしましたが、
本人は、両親が揃った家族への憧れが強く、
「どうしても出産のときに、夫婦で赤ちゃんを迎えたい」
と言います。

担当者は、熟慮し、上司とも相談した結果、
今の状況で、夫を呼ぶという難題に挑戦することにしました。
女性の気持ちが痛いほど分かり、その想いに応えてあげたいと思ったからです。

今回の形式上の課題は、「安定した収入があること」ですが、
本質的には、「安定した収入が見込めること」です。

つまり、中国人夫が日本に来た後、 夫婦が安定して生活できることを立証することができれば、
許可される可能性はあります。

担当者は、相談中、夫が中国の生鮮市場で働いていることを聞いたので、
日本に来たら、スーパーでなら、働けるのではないかと思いつきます。
スーパーは、夜間に人手不足で、積極的に募集しているところもあります。

よし!っとその場で、スカイプで夫と連絡をとり、履歴書の作成に取り掛かりました。
女性から提供してもらったスナップ写真を加工して、履歴書に貼りつけました。

自宅近くのスーパーをリストアップし、
その日のうちに20軒のスーパーに履歴書を郵送しました。

3日後、スーパーの1社から面接したい旨の連絡がありました。
ただ、日本に本人はいません。

担当者は、ノートPCを携えて、面接会場のスーパーに向かいます。
本人が来ていないことを知って、怪訝な表情を浮かべる店長に、
「本人は来ていませんが、スカイプで繋がっていますので、ネットで面接をしてもらえませんか?」
とお願いしました。

公式な面接とは認めてもらえなかったものの、
少し話すことで、本人の人柄を感じてもらうことができました。

そこからが担当者が交渉力を発揮します。
「日本に来て、面接で問題なければ、採用予定です、という書面がもらえませんか?」
書面の作成を渋る店長に、さらに伝えます。
「面接で問題なければという前提があるので、御社には迷惑がかかりません。」

何とか、書面を手に入れ、これまでの経緯とともに、
入国管理局に再申請しました。

結果は、許可!!
女性からは大粒の涙が溢れました。
担当者はガッツポーズしました。