清水 侑

致命傷を避けて挑戦する

こんにちは。秋葉原支店の清水です。

「挑戦することが大事だ」とよく言われますが、
挑戦することが怖かったり、億劫だったりする人もいるかと思います。

なので、今日は挑戦することについて書きます。

大雑把に結論を述べると、現在のビジネスの世界で高いパフォーマンスを上げるには、
致命傷を避けて挑戦するのが最も良い作戦だと考えています。


挑戦が怖いのは当たり前

そもそも、挑戦を怖がる人が多いのは当たり前です。

人間の遺伝子は数十万年前から殆ど変わっていないのですが、
その頃の人間にとっては挑戦が死に直結していたはずです。

知らない植物を食べると毒物かもしれないし、
行ったことのない土地に足を踏み入れると殺されるかもしれません。

だから、挑戦を好むタイプの人間は生き残ることが難しく、
挑戦を怖がるタイプの人間が生き残りやすくなった結果、
現代人の殆どは挑戦を怖がる遺伝子を持つようになったと考えられます。


◯挑戦のリスクが減り、リターンが高まる現代

一方、21世紀の現代では、人間の生存確率は圧倒的に高まりました。
毒に当たって死ぬことや、動物に殺されることは殆どありません。

ビジネスにおいても、小さな失敗により立ち上がれなくなることは少なく、
むしろ、複数回の起業の失敗を経て大成功する人の存在も、一度は聞いたことがあるかと思います。

17世紀に始まり世界中に広がった株式会社の隆盛は、
投下資本の範囲内でのみ責任を負う一方、成功すれば青天井の利益が見込めるため、
この傾向の大きな要因になっているように感じます。

会社員の立場であっても同様です。
新しい仕事に挑戦した結果、小さな失敗により経験値を得て、
後々の成功に結びつく経験は誰でも思い当たるはずです。
「過去の失敗があったから今がある」と周囲の先輩から聞いたことがある人も多いでしょう。


◯遺伝子と社会の食い違い

これらの事実を踏まえると、人間の「挑戦を怖がる遺伝子」と「挑戦で利益を生む社会構造」が
食い違っていることがみえてくると思います。

そのため、挑戦を好む一部の人たち、又は、「挑戦は怖いけど、挑戦するほうが利益が出る」と
わかっている人たちは、挑戦を怖がる人たちを脇目に新しいことに挑戦し、
失敗を繰り返しながら成長して、高いパフォーマンスを出す確率が高まっているのです。


◯致命傷を避けて挑戦せよ

では、どうすればいいのかというと、個人的には、
「致命傷を避けて挑戦する」ことが最も合理的だと考えます。

致命傷を受けてしまえば元も子もないわけなので、致命傷を避けるべきです。

致命傷とは、例えば、個人保証で銀行で大金を借りて事業で失敗するとか、
狭い業界や会社の中で取り戻せいないほど信用を失墜させること等です。

こういう行為は、例えば発生確率が高くない場合でも、
万が一に起こった場合には許容できないほどリスクが高いです。

他方、そのような致命傷を受けることがないのであれば、積極的に挑戦をしていきます。

例えば、社内で新しい仕事の募集がされれば手を挙げたり、
会社員をしつつ(失っても許容できる範囲の)自己資金で副業を始めたりすることです。

これらの場合は、仮に失敗しても大怪我はせず、経験値は次に生きます。
それに、もしかしたら大成功するかもしれません。

この考え方は、信じられないくらいの大成功はもたらさないかもしれません。
しかし、リスクを小さく抑えつつ、リターンを最大化する方法なので、
多くの人にとって価値の高い方法になるような気がしています。