”自分を良い状態に保つ” 能力
投稿日:2024年10月1日
こんにちは。増野です。
子供を観察していると、何事も本人の受け止め方次第だと強く感じます。
例えば、本人の状態・マインドが良い時には、
くだらない遊びも、数時間大笑いできる最高に面白い遊びになります。
でも、本人の状態・マインドが良くない時には、
普段大好きな遊びも、絶対やりたくない最悪の遊びになってしまいます。
同じことが大人にも言えます。
例えば、「朝の通勤電車」ひとつをとっても、
①行きたくない仕事に向かう憂鬱な時間と捉え、ため息&スマホゲームに浸る人もいれば、
②スキルアップの為の貴重な時間と捉え、資格勉強をする人もいれば、
③1日の仕事のスタートダッシュ時間と捉え、業務のイメトレ等をする人もいたり。
本人の状態・マインドを含む受け止め方次第で、
全く同じ事象/環境でも、本人にとっては全く違う意味を持ち(持たせることができ)、
更に、その結果として、本人の行動も180度変わる(変えられる)ということです。
どんな事象が起きたとしても/どんな環境にあったとしても、
自分の良い状態・マインドに保ち、理想の自分に近づく行動ができるとしたら、
人生怖いものなしですよね。
この「自分の良い状態・マインドを保つ能力」は、皆一定もっていますが、
かなり個人差があるように思います。
しかも、一生の中で、意識的にトレーニングする機会もないので、
ちょっと自分の状態が揺らぐと、一気に自分の理想とは違う方に流されてしまい
苦労している人も多い気が。
逆に、厳しい環境でも楽しく前向きに成果を出し続けている人は、
共通して、この「自分の良い状態・マインドを保つ能力」が、とても高いと思います。
では、どうしたらこの「自分の良い状態・マインドを保つ能力」は身につく/高められるのでしょうか。
私は、(極力小さい頃から)日常の中で意識的にトレーニングすることが必要だと感じます。
(小学生以降の教育課程に「セルフマネジメント」的なものを入れて欲しいなぁ)
子供が幼い内は、「本人の状態・マインドを良い状態に保つこと」自体は、
比較的容易です。(親の忍耐力や余裕等の別の問題はありますが・・・笑)
親が、本人の状態に影響を与える要素(本人の性格/周りの友達/出来事/環境等)を把握しているので、
その時々の子供の状態・マインドを高い確度で推測し、先回りできるからです。
実際、子供の場合、例えば「公園遊び」にいく時は、
子供が良い状態・マインドで公園遊びを楽しめるように、
周り(特に親)が、その子にあった様々な工夫をしています。
例えば、親は、天気や気候を見てグッズを用意したり(させたり)、
公園に行く前後の食事、排泄、その他の用事を調整していたり。
事前に、公園で何しようかとワクワクが高まる声かけを工夫していたり。
途中、子供の状態が不安定になった時のその子にあった選択肢も色々持っています。
こういう”良い状態・マインドを保つ為のtips”は、親から子へ伝授されます。
子供が一定大きくなると(小学生以降)、親が把握していないことが増え、
親の先回りによる状態維持は難しくなりますが、
逆に、子供は、家庭/親から学んだ自分の良い状態維持対策を実践し、
更に、様々な環境・出来事・経験からの学び/試行錯誤を通じて、
自分を自分で手当して良い状態を維持できるようになっていきます。
こんな風に、自然な流れで、子供は「自分の良い状態・マインドを保つ能力」を習得しますが、
その習熟度/再現性を高め、自由に使いこなすには、日常的なトレーニングが必要です。
どんなトレーニングが有効か・・・ですが、以下をマスターすることかなと思います。
①自分の状態を知ること
(自分の気持ちやその変化に気づき、気持ちを言語化できること)
②自分の取説があること
(自分が何が嫌/好きなのか、ベストパフォーマンスを発揮する為の必要要素を理解していること)
③決めて行動すること
(自分を良い状態に保つ為のアクションを意思決定し実行すること)
今、子育てを通じて実験中です。
(その内、オフィスでも笑)
例えば、「自分を良い状態・マインドを保つ」為の第一歩は、
そもそも「自分の状態を知ること」です。
親が「今どんな気持ち?」「○○はどんな気持ちかな?」と声をかけるだけで、
子供は、少し考えた後に、「今ちょっと怒ってる気持ち」等と答えてきます。
慣れてくると、自分から「今気持ちが少し落ち着かない・・・」といってきたり、
「落ち着かないからギュしよう」と、自分なりの解決策を提案してきたりします。
なんで気持ちが落ち着かなかったのか一緒に振り返ってみると、
親も知らなかった子供の特性が見つかったりして、面白いです。
こういうことの積み重ねがどう本人の人生に影響するのか、
じっくり観察していこうと思います!