近藤 環

数学者はめんどくさがりが多い?

小学生の頃、数学の先生が
「数学者はめんどくさがりが多い。めんどくさいと思うから、数式が生まれたり、法則ができるんだよ。」
と教えてくれました。

この言葉がとても印象に残っており、今でも時々思い出します。

例えば、何かを数えるとき1個、2個、3個…と指差しで1つずつ数えることができますが、
この方法は時間がかかり面倒です。
また、2+2+2+2+2=10とある程度まとめて計算することもできますが、これも手間がかかります。
そこで、2×5=10という法則を知っていれば、より短時間で答えに辿り着くことができます。

この考え方は、数学だけでなく、日常生活や仕事にも共通するものだと思います。


「めんどうだな、手間がかかるな」と感じる感情は、日常や仕事においても役に立つことがあります。
この感情をもとに改善案や新しいアイディアが生まれ、効率化のきっかけになります。

例えば、業務フローを見直し、時間や手間がかかっている部分を特定して、
プロセスを改善する方法を考えることができます。
手動で行っている作業を自動化したり、新しいシステムを導入したりすることで、大幅に時間を削減し、効率を上げることができます。
従来のやり方で進めていても、いつかは同じ結果に辿り着くことができますが、もっと効率の良い方法があるはずです。
効率化の結果生まれた余裕の時間を活用して、新しい仕事に取り組むこともできるようになります。

このように、「めんどうだ」と感じる感情を前向きに捉え、常に改善を追求する姿勢が大切です。
それが結果として、より良い成果やサービスを生むことにつながると思います。