平常力
投稿日:2023年5月31日
こんにちは。
サポート行政書士法人の増野です。
最近、相談を受ける企業の代表者や経営陣が、
私より年下のケースが増えています。(特にTech事業)
共通して、頭がよく、人柄もよく、愛嬌もあり、
集人力があり、実行力が高く、心地良い緩急があり…
ものすごく優秀で魅力的な方ばかり。
私も、毎日刺激を受けています。
その中でも、特徴的なのが「平常力の高さ」です。
いつどこでどんな環境で誰に対して接するにも、常に一定。
一定といっても無機質な訳ではなく、
・相手の心が動く熱量やコミュニケーション
・周囲の状態や出来事にも左右されない意思力・結果を出す力
・短期集中のハイパフォーマンス
・心地いい自己開示(家族の話等) 等々
…とにかく高いレベルで安定しているんです。
周りの関係者は、社長の機嫌を伺う必要は一切なく、
余計なことを気にせず、常に全力で持ってる能力を発揮できるので、
結果として、成長幅も大きくなります。
比較材料として思い出されるのは、私の前職(銀行営業)時代。
経営者が営業相手でしたが、昼は厳しく、機嫌によりけり。
夜は一転、オープンなガハハ系社長が多かった気が。
私自身、社長の機嫌やオフィスの空気を察して、営業訪問していました。
でも、そんなガハハ系社長も、お家に帰ったら、
意外に発言力弱めの肩身が狭いお父さんだったりして(笑)、
接する場面/相手/機嫌等によって、キャラや状態が別人のように違うんです。
こういうのも、時代ですね。
今は、インターネットで簡単に国境を超えてコミュニケーションがとれ、
公私問わず色んな情報が簡単かつ際限なくオープンにでき、
1人が複数の会社/副業をしたり、在宅で仕事をしたり、
上下関係や年功序列も薄くなり、国籍や性別等も明確にしない時代になり・・・
色々な面で「境」がなくなってきています。
その意味で、昔みたいに「●●の時の自分」みたいな感じで、
自分を使い分けることも、現実的ではなくなってきています。
なので、自分の常態を、高いレベルで維持・安定・向上させることは、
すごく大事な能力で、そういう人の所に人やお金が集まっていくのは、至極納得です。
皆さんも思い返してみて下さい。
大学・ゼミ・サークルでは、毎日会う関係はほとんどなく、
何かの目的で「会う日の」自分の状態に、人間関係が左右されました。
バイトも、基本的にシフト制・単発業務なので、
自分のシフト日・担当業務で成果をあげれば良かったです。
恋人も、同棲等しない限り、毎日会う訳じゃなく、
「会う日の」自分の状態が大事ですね。
でも社会人になると、家族よりも長い時間を過ごす職場ができます。
複数の案件・顧客の対応を同時並行で進める一方で、
その裏側(プライベート)でも色々起きたりする中で、
「●●の時の自分」を演じて一時的にやりくりするには限界があり、
自分の「常態」や「素力」が、すぐに周囲に露呈します。
もし家庭ができたら、良いときも悪いときも、
何があっても毎日顔を合わせ、一緒に過ごす他人が存在する訳で。
年を重ねるごとに、「●●の時だけ頑張る」と一時的に頑張ったり、
「●●の時の自分」を使い分けることには、限界を感じるはずです。
早いうちから、自分の「常態」「素力」を上げていきましょう。