村田 摩紀

働き方改革

働き方改革、といっても小さな酒蔵の話です。


先日、京都の小さな酒蔵へ酒蔵見学に行きました。
明治に創業ですが
途中には自社で酒を造らず他社から購入(桶買い)したこともある
なかなかの苦難を越えて
ようやく自社で酒造りを行えるようになった酒蔵です。

社員は3人。
年間120石程度(一升瓶にして約1万2000本)とはいえ、
酒造期は人手が不足するため
季節アルバイトさんとともに酒造りをします。

酒造期は冬から春にかけて、集中します。
アルバイトさんに色々と教え込む暇はありません。
せっかく教えたとしても、毎年同じ人が来てくれると限りません。

そのため、機械の配置や動線、細かな指示書を壁に掲示し
「素人」でも仕事ができるようにしています。

そして、アルバイトさんは土・日が休み。
社員は日曜日休み。

酒造りは、酵母を発酵させるため
24時間体制の酒蔵も多いです。
そこを工程を工夫し、休みをつくる酒造りを行っています。


「無理をして続かなかったら、せっかく復活した酒造りを絶やすことになる」
と社長はおっしゃってました。

既存の考え方にとらわれず、
持続可能な働き方を考えて、改革をされています。


小さくても、特徴のあるおいしいお酒を造り続けてほしいです。