オタクが世界を救う!
投稿日:2025年3月30日
私はとあるアイドルオタクだ。CDはいつも箱で届き、コンサートのたびにグッズを買い足し、時間とお金さえあれば国内外どこへでも遠征する。メンバーの誕生日にはセンイルカフェにも開催中何度も足を運び、推しのためなら財布の紐もゆるみっぱなしだ。
そんな私が最近ふと考えた。「もしオタ活をしていなかったら、どれくらい貯金ができていただろう?」
もしかしてオタクの消費こそが、経済を回しているのではないか?むしろ、オタクが世界を救っているのでは!?
今日は、そんなオタクたちの消費がもたらす経済効果について考えてみたい。

オタクの消費行動は莫大な経済効果を生む
オタクの消費行動は、エンタメ業界だけでなく、さまざまな業界に莫大な経済効果をもたらしているようだ。
その①:CD・配信楽曲の大量購入
推しのランキングを上げるために、同じCDを大量購入する「積み」文化が根付いている。「積み」によりオフイベの当選率が上がったり、はたまた推しと直接会える機会も……。(いくら積んだかというボーダーをオタク同士で探り合うのはご法度である)
その②:ライブ・イベント・遠征
チケット代だけでなく、宿泊・交通費・飲食代も含めると、1回のライブで数十万円を使うことも。ワールドツアーに付いていこうもんなら、お金はいくらあっても足りない。
1回のライブで数万人が動員され、チケット・グッズ・飲食・宿泊・交通などに莫大な消費が発生するため、その地域の活性化にもつながる。海外では自治体を巻き込んで地域活性化している国もある。
その③:グッズ・コラボ商品の爆買い
ライブ限定グッズ、ポップアップ限定グッズやコンビニ商品とのコラボなど。
オタクはグッズに惜しみなくお金を使うことが運営にもバレているため、グッズ制作チームは年々テコ入れされ、積極的に商品展開を行っている。
その④:聖地巡礼で観光地活性化
推しが訪れた場所には全国からオタクが集まり、地域経済が潤う。
オタク同士で盛り上がるのはいいが、くれぐれも一般人に迷惑はかけないようにしたい。
オタクが推しに注ぐ愛とお金は、ただの趣味の域を超えて、経済を回す大きな原動力になっている。実際、昨年の12月にあるアイドルグループのポップアップショップが渋谷パルコの過去最高の単月個店売り上げを記録してしまった。
ただのグッズ販売に見えるかもしれないが、実際にはそれがもたらす波及効果は非常に大きい。売上が上がれば、店舗の運営に関わる人々の給料や、関連する業界の仕入れ価格にも影響を与える。また、オタクたちが集まることで、その地域の飲食店やカフェ、交通機関まで活性化し、地元経済にも貢献するという好循環が生まれる。
これが単なる一例に過ぎないのだ。オタクが動かす消費は、どこにでも広がり、その影響力は計り知れない。経済の低迷が続く中、オタクたちの「推し活」が、地域や国の経済を支える力になっているのは間違いない。