東 周平

「合理的なこと」と「面白いこと」と「美しいこと」が好きです。あと音楽。

東(アズマ)です。

色々な人の行動の背後に、「損をするのが嫌だから」という理由が透けて見えることがあります。
損をするのが嫌だから、自分ではやらない、責任を負いたくない、言いださない……
(かくいう私自身の心の中でも、そういう理由が透けて見えることはあります)

そんな時には、「損」ではなく「得」を考えるようにしています。

みなさん、「損をするのが嫌い」でしょうが、
「『損をしない』のが好きな人」は居ないでしょう。
(居たとしたら、かなり珍しいです)

「損をしない」だけでは、何も得ず、好きなことにもつながらないです。
何もしなければ、損こそしませんが、得るものもありません。

「損」を軸にすると、思考・行動が縛られます。
損は、何かをしない理由にはなっても、何かをする理由にはならないからです。
より深く広く思考し、より早く自由に行動するには、「得」を考えるのがベターです。

「得」を考えるのは、「自分が好きなものは何か」を考えることに近いです。
時間とか労力とか、そういう「損」と引き換えに、何かしらの「好き」を対価に得る。
「好き」は自分の行動の軸になり得ます。

例えば、私の場合、「合理的なこと」を軸にすることが多いです。
「周りがやってることを、自分もやると、全体として効率よく物事が回るな!
 合理的で素晴らしい!」と思えば、周りがやっていることをやったりします。

(反面、「みんなもやってるから……」と同調していく気持ちは、そんなにないです。
 別に「みんなもやってること」が好きなわけではないからです)

そういう意味で、私は他の人よりも、「合理的なこと」に価値を感じているし、好きなんだろうなと思います。

「合理的」という軸を、私はとても気に入ってますが、それが全てとは思いません。
「合理的じゃないな……」と思った時に、この価値観だけだと考えがそこで止まり、行動も出来ないからです。

そういう時に、自分の可能性を広げられる軸が別にあると、便利です。
例えば、「かっこいい」、「面白い」、「綺麗」、「美しい」、「ワクワク」、「ドキドキ」、「恐怖」、「スリル」、「かわいい」……
人によって、自分にあった軸・自分の「好き」はそれぞれでしょう。
それぞれに、自分が行動できる「好き」があります。

それでいいんだろうと思います。

自分が何を好きで、何の為なら行動できて、何を求めているのか。
掘り下げて、自分の軸を自由に使いこなせたら、すごく楽しく生きられます。
「また損しちゃった……」と思ってばかりの人生より、「今度はこんな得があったぞ!」と喜べる方が、
きっと楽しいです。

「合理的じゃないけど、面白いからやってみよう!」は、私が行動するパターンの一つです。
失敗も含めて面白いです。

自分の「好き」を開示するのは勇気がいることですが(自分の隙にもなるからですね)、
隠してばかりだと、自分でも自分の軸を見失ってしまいます。

他人の「好き」に合わせることはとても楽ですし、
他人の「好き」に敢えて逆行することも面白おかしくはあるのですが。
「自分はこれが好きだ!」と、ぐっと一歩踏み出すと、視界が開けるのではないでしょうか。